著名人が自慢の「コレクション」を公開する本連載。第3回はデザイナー、トリー・バーチの自宅寝室に飾られている、19世紀英領インド時代のボタニカルアート

BY JOHN WOGAN, ILLUSTRATIONS BY AURORE DE LA MORINERIE, TRANSLATED BY IZUMI SAITO

 デザイナーのトリー・バーチは、ペンシルベニア州バレーフォージの農場で、ダリアやマリーゴールド、スイカの花が咲く自然農園を世話する母の手伝いをしながら育った。「幼い頃、いつも花や植物に囲まれていたから、何かを育てることには愛着があるの」と語るバーチは、52歳の今も自邸と庭の隅々まで植物に囲まれて暮らしている。NY州サウサンプトンの自宅寝室には15枚のボタニカルアートが飾られている。この19世紀英領インド帝国時代の作品は友人のリー・ラジヴィルからのプレゼントで、元は第11代ボーフォート公爵がリーに贈ったものだ。

画像: パイナップル、水彩画

パイナップル、水彩画

画像: スイカ、水彩画

スイカ、水彩画

美術史を学んだバーチは「このコレクションに憧れていたから、リーが私にこれを持っていてほしいと言ってくれてとても光栄だったわ」と言う。
花いっぱいの植物柄プリントのドレスやセットアップといったトリー・バーチの秋のコレクションは、ラジヴィルの家のインテリア─とりわけ、かつてこの作品がピンクの絹製カウチの上に飾られていた、ラジヴィルのパリのアパートメントから刺激を受けたものだという。

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