ジョルジオ・アルマーニの創造の軌跡を読み解くアーカイブプロジェクト「ARMANI/Archivio」が、アルマーニ/銀座タワーで特別展示を開催。約30体の貴重なルックが語る“タイムレスなエレガンス”に触れるまたとない機会だ──

BY T JAPAN

画像1: ジョルジオ・アルマーニの
創造の軌跡をたどる展示
ARMANI/Archivio開催

 ジョルジオ・アルマーニが築いてきた美学の軌跡をたどるアーカイブプロジェクト「ARMANI/Archivio(アルマーニ/アルキーヴィオ)」が、アルマーニ / 銀座タワーにて特別展示として公開される。ブランド設立から50年、現在に至るまで変わらぬ哲学を貫いてきたアルマーニ。その創造の核心にあるのは、流行に左右されることのない「タイムレス エレガンス」だ。本展はその美学を体系的に捉え直し、未来へ継承する試みとなる。

画像2: ジョルジオ・アルマーニの
創造の軌跡をたどる展示
ARMANI/Archivio開催

 ARMANI/Archivioは、これまでのコレクションから選び抜かれた衣服やスケッチ、広告ビジュアルなどを保存・再解釈するアーカイブプロジェクトである。単なる過去の回顧にとどまらず、現代や未来のクリエーションに活かされる「生きた資料」としてデジタルアーカイブ化が進められているのが特徴だ。選定の基準は、革新的なテクニックを示す〈テクニカル要素〉、時代を象徴するアイコニックな表現を持つ〈文化的要素〉、アルマーニの本質を表す〈文脈的要素〉の3つ。きらびやかな装飾に頼らず、構築と分量のバランス、素材の質感、品格ある色調によって美を語るピースが中核を占めている点に、このブランドの精神性が表れている。

画像3: ジョルジオ・アルマーニの
創造の軌跡をたどる展示
ARMANI/Archivio開催
画像4: ジョルジオ・アルマーニの
創造の軌跡をたどる展示
ARMANI/Archivio開催

 今回の展示は、2000年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された回顧展から着想を得て構成されたもので、「色」「フォルム」「素材」という3つのテーマで空間が構築される。90年代から2000年代初期を中心とした約30体のルックが並び、そのいずれにもブランドの美学を貫く明快なビジョンが宿る。例えば、メンズウェアでは軽やかで構築性を抑えたアンコンジャケットが象徴的に展示され、ウィメンズでは繊細な刺繍やリズム感のあるドレープが目を引く。控えめでありながら圧倒的な存在感──それはアルマーニが追い求め続ける「静のエレガンス」に他ならない。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF GIORGIO ARMANI

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF GIORGIO ARMANI

 会場では衣服の内部構造を可視化するX線写真やムードボードも展示され、創造と保存のプロセスを垣間見ることができる。服を“見せる”だけではなく、そこに宿る思想まで伝える編集性の高い展示は、ブランドの本質を深く知る機会となるだろう。

ARMANI/Archivio 展示概要
会期:10月27日(月)~11月16日(日)
場所:アルマーニ / 銀座タワー
住所:東京都中央区銀座5-5-4
問合せ先:TEL.03-6274-7070
公式アーカイブサイト

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