“最高峰のノン・アルの泡”ともいえる「フレンチ・ブルーム」のヴィンテージが日本初登場。ガストロノミックな料理にも合うその味は、アメリカやフランスの星付きレストランでも人気を博している。すべての人々がシェアできる幸福な飲み物の魅力を、来日した生産者のマギー&ロドルフ・フレールジャン=テタンジェ夫妻に聞いた

BY KIMIKO ANZAI

画像: (左)スタンダード・キュヴェの「ル・ブラン」 750ml ¥6,372 (右)「ル・ロゼ」750ml ¥6,372

(左)スタンダード・キュヴェの「ル・ブラン」 750ml ¥6,372 (右)「ル・ロゼ」750ml ¥6,372

 ラズベリーや砂糖漬けのチェリー、ハーブの香りがグラスから立ち上る。キリリとした辛口ながら、ハチミツのニュアンスが魅力的。「フレンチ・ブルーム ル・ブラン」の上質なスパークリングワインを思わせる味わいに「これがノン・アルとは!」と驚かされる。
 誕生のきっかけは15年来の友人であるマギー・フレールジャン・テタンジェとコンスタンス・ジャブロンスキーの再会だった。マギーはミシュランのアメリカオフィスで活躍、コンスタンスはモデルとして世界中を飛び回っていたが、2019年、『ミシュランガイドブック カリフォルニア』ローンチの会場で、当時妊娠5ケ月だったマギーがワインで乾杯できないことの寂しさを軽く話したところ、職業柄、ワインは大好きでも常にヘルスコンシャスを心がけていたコンスタンスが共感。「だったら、私たちで今までにないノン・アルコール・スパークリングワインを造りましょう」と、会社を興したのだった。

画像: 創始者のマギー・フレールジャン・テタンジェ(左)とコンスタンス・ジャブロンスキー(右)。ふたりとも美味しいもの、美しいものが大好きで「リュクスなシーンにも寄り添うノン・アルコールのスパークリングワインが理想だった」

創始者のマギー・フレールジャン・テタンジェ(左)とコンスタンス・ジャブロンスキー(右)。ふたりとも美味しいもの、美しいものが大好きで「リュクスなシーンにも寄り添うノン・アルコールのスパークリングワインが理想だった」

「“ノン・アルの泡”は多くありますが、私にはちょっと甘めに感じました。美食の世界で働いていたことから、ファインダイニングでも楽しめるガストロノミックなものが欲しかった。それに、“上質のノン・アルの泡”があれば、アルコールに弱い人や妊婦など、どんな人とでも一緒に楽しめると思ったのです」と、マギー。
 この大役を担ったのがマギーの夫であるロドルフ・フレールジャン=テタンジェだ。シャンパーニュ地方でシャルドネの聖地”と呼ばれるコート・デ・ブラン地区のアヴィーズ村に位置するメゾン「フレールジャン・フレール」で活躍するシャンパーニュ造りのプロフェッショナル。ロドルフはこのプロジェクトを新しいチャレンジと受け止め、同メゾンの最高醸造責任者や著名なコニャックの造り手の助言を受けながら最高峰のノン・アルコール・スパークリングワイン造りに挑んだ。有機栽培のブドウを使用することはもちろんながら、亜硫酸塩、保存料、人工着色料などは一切不使用であることも自らに課した絶対条件だった。
「特に苦心したのは“デ・アルコール(アルコール分を抜く作業)”です。冷却真空蒸留という手法を用いていますが、アルコール分を一気に抜くのではなく、12度から0.5度、0度と三段階に分けてていねいに行いました」。

画像: ロドルフ・フレールジャン=テタンジェ。シャンパーニュメゾン「フレールジャン・フレール」で活躍する醸造家。兄弟3人でメゾンを立ち上げ、高い評価を得ている。ちなみに、マギーとロドルフは大の親日家で、新婚旅行にも日本を選んだほど

ロドルフ・フレールジャン=テタンジェ。シャンパーニュメゾン「フレールジャン・フレール」で活躍する醸造家。兄弟3人でメゾンを立ち上げ、高い評価を得ている。ちなみに、マギーとロドルフは大の親日家で、新婚旅行にも日本を選んだほど

 だが、これだけで美味しいワインができるわけではない。使用するブドウは果実味豊かでオーガにクック栽培も盛んなラングドック地方のものをセレクト。また、美しい酸味を保つために、ブドウはあえて2週間早く収穫し、酸味と果実味のバランスを取ることを心がけたという。
「ワインは、アルコール分を抜く際に約60%の香りが失われます。ですから、まず造るのは“大げさなくらいの果実味と香りに満ちたワイン”。これは正直、飲めたものではありません(笑)。ここから仕上がりの味を想像し、アルコール分を抜いていくのです」。

 このノウハウを結集させ、“さらなる上の味”を目指したのがプレステージの「フレンチ・ブルーム ラ・キュヴェ・ヴィンテージ 2022」だ。ドライな味わいと酵母の香りが80年代のヴィンテージ・シャンパーニュを思わせる。

画像: フレンチ・ブルーム ラ・キュヴェ ・ヴィンテージ 2022 シャルドネ100%。アルコール0%。カロリーはグラス1杯のワインの約1/5に抑えている。アプリコットや黄桃、キャラメリゼされたナッツやハーブの香り。白コショウやブリオッシュの香りが、熟成がきれいに進んだスパークリングワインを思わせる。シーフードはもちろん、赤身のステーキやフルーツタルトとも好相性。6月下旬発売予定。750ml ¥18,144 PHOTOGRAPHS: COURTESY OF FRENCH BLOOM

フレンチ・ブルーム ラ・キュヴェ ・ヴィンテージ 2022
シャルドネ100%。アルコール0%。カロリーはグラス1杯のワインの約1/5に抑えている。アプリコットや黄桃、キャラメリゼされたナッツやハーブの香り。白コショウやブリオッシュの香りが、熟成がきれいに進んだスパークリングワインを思わせる。シーフードはもちろん、赤身のステーキやフルーツタルトとも好相性。6月下旬発売予定。750ml ¥18,144

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF FRENCH BLOOM

「マギーも私も熟成したシャンパーニュが大好きなので、『ラ・キュヴェ』にはそのニュアンスを表現したかった。リュクスな味わいであれば、シャンパーニュ好きな人がお酒を飲めないシーンでも楽しんでもらえると思いました」とロドルフ。「フレンチ・ブルーム」は飲めない人のためだけに造られたものではなく、TPOでお酒かノン・アルかを選ぶ”フレキシ・ドリンカー”のライフスタイルにも寄り添ってくれるものなのだ。
 マギーは笑顔でこう語る。「『フレンチ・ブルーム』は“シェアする喜び”のためのもの。私は、この素敵な飲み物が多くの幸せな時間を生み出してくれると信じています」。

アオセフランス
TEL. 0798-61-2231
公式サイトはこちら

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