TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
河原町「甘党茶屋 梅園 河原町店」
昭和2年創業の甘味処。本店である「河原町店」は、京都のメインストリート、河原町通に面していて立地も良く、小さい時は祖母や母に連れられ、高校時代は友達同士で訪れた思い出いっぱいの店だ。
名物は、舞妓さんがおちょぼ口でも食べやすい、俵型のみたらし団子。団子自体にも甘さをつける店が多いが、こちらでは団子に砂糖を入れておらず、タレ自体も甘ったるさがなくサラリ。あっさりしているので何本でもいけてしまう。
今回紹介するのはあわもちの上にあんこがのった冬季限定の「あわぜんざい」。こちらでは粟ではなく、きびを使用していて、2種類のきびをブレンドすることで、もっちりかつ粒感もしっかり楽しめる。
きびを柔らかく蒸してからついた後、冷蔵庫には入れず、自然の寒さで冷ましていくため、気温が下がらないと作れないメニューに。通常は11月半ばから作り始めるが、今年は暖かかったため、11月20日から登場したそう。
キビを蒸してついて冷まして、注文を受けてからまた蒸して......手間暇かかることに加え、鍋で温めたこしあんを玉杓子ですくってぽってりキレイにお椀に盛るには職人技を要するそう。
そのため、「甘党茶屋 梅園」は京都市内に3店舗展開しているが、「あわぜんざい」がいただけるのは本店である河原町店だけだという。
毎冬登場するのを心待ちにしている常連さんも多く、持ち帰り用もあり、10個、20個と大量買いする人も。電子レンジで温めれば、自宅で熱々をいただけるので、冬の京都土産にもぜひ。
「甘党茶屋 梅園 河原町店」
住所:京都市中京区河原町三条下る山崎町234-4
営業時間:10:30〜19:30(19:20LO)
定休日:無休(年末年始を除く)
TEL. 075-221-5017
公式サイトはこちら
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