RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

菜箸でざっくり分けてからゆっくり焼く。香ばしい匂いが食欲をそそる!
アジアの素朴なオムレツをご存知?熱したフライパンに卵液を流し入れ、かたまりかけたら食べやすい大きさに分け、二つ折りにして両面をこんがり焼いて、出来上がり。火入れ加減を気にせず、分けるのも菜箸でざっくりと。気軽に、あっという間に出来上がる。
「卵を片面ずつ焼くときに、動かさず、さわらず、ゆっくりと火を通すのがコツといえばコツでしょうか。みなさん、何かしなきゃと卵を動かしたり、ひっくり返したり。何もせず、見守りましょう。しっかり火を通すことでふんわり出来上がります」と有元さん。
生姜、にんにく、香菜の根のみじん切りはフードプロセッサーで全部一緒に撹拌すると簡単。ベトナムの魚醤「ヌクマム」と香菜でベトナムの味に。
「ベトナムに旅したとき、食堂で出会った素朴な味です。食堂は小さな小屋で、料理をしているのは若い女性でした。きっと彼女のお母さんの味なんだろうなと微笑ましく思いながらいただいたのを覚えています」。
挽き肉は牛でも豚でも。肉には胡椒をたっぷり挽くとおいしいとか。「お弁当にもおすすめです。その場合は小さく焼きましょう」。

<材料(4人分)>
卵 4個
鶏ひき肉 120g
にんにく(みじん切り) 1片
生姜(みじん切り) 1片
香菜(みじん切り) 好みの量
香菜の根 好みの量
ヌクマム 大さじ1
黒胡椒 適量
太白ごま油 適量
<作り方>

1フライパンを熱し、弱火にして太白ごま油、にんにく、生姜、香菜の根を加えて炒める。香りが立ったら、鶏ひき肉を入れて中火で炒める。ヌクマムと黒胡椒を加え、肉汁が出なくなるまでさらに炒め、火を止める。

2ボウルに卵を割り入れてよく溶き、1を加えて菜箸で混ぜ合わせる。

3 フライパンを中火で熱し、太白ごま油を入れ、2を流し入れて底面が少しかたまったら菜箸で全体を混ぜる。

4卵液がかたまってきたら菜箸で食べやすい大きさ(6〜8等分)にざっくり分ける。

5 底に火が入ってかたまってきたら、フライ返しなどで二つ折りにする。

6 底に焼き色がついたら、ひとつずつひっくり返し、両面をこんがり焼く。器に盛り、香菜をのせる。

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら
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