TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
三条京阪「manina」

季節のスープが付く「カルボナーラ リゾット」¥1,980
「manina」は、国産食材の豊かさを独自の感性と確かな技で表現する京都を代表するリストランテ「cenci(チェンチ)」が手がけるグロッサリーだ。
オーナーの坂本健さんは生産者とのつながりを大切にされていて、「cenci」で使用している信頼できる生産者の食品や調味料、お茶類をセレクト。自家製のパスタソースや加工品、菓子も並んでいる。

レンガやカーブの付いた窓や木の扉を組み合わせたぬくもりのある外観
柚子と青唐辛子を合わせた「柚子唐辛子」も元々は「cenci」で使われていた調味料。市販の辛味調味料より塩分が控えめで柚子果汁が効いていてさっぱり。冷や奴やしゃぶしゃぶ、塩ラーメンとも相性抜群だ。
そんな家ごはんが簡単においしくなる名脇役ぞろいで、手土産探しに重宝するのはもちろん、訪れるとついつい自分用にあれこれ購入してしまう。

「柚子唐辛子」¥1,980

生産者の顔が見える実直ていねいに作られた商品が並ぶ
食のポップアップイベントも行えるように、店奥には厨房もあり。2022年のオープンから1年後にはイートインも開始され、行く度にメニューが充実。

店内の中央にダイニングテーブル7席を配置
「cenci」メイドのパスタやリゾットが気軽にいただけ、さらにデザートやアペタイザーもあり。ドリンク類も、自家製酵素ジュースやスムージー、京都府和束町の自然農法で栽培した日本茶、ハーブティーなど、こだわりのラインナップだ。

カカオハンター太田哲雄シェフがペルーで仕入れた希少品種クロオロ種のカカオの実を余すとこなく使用。生地、クリーム、ジャムにもカカオを使用し、カカオニブをトッピング。チョコレートケーキとまったく違うフルーティーさを感じる「アマゾンカカオのシフォンケーキ」¥950

グラノーラ¥740、バターサブレ、チャイサブレ各¥1,000
グロッサリーのイメージが強いためか、まだ気づかれていないが、食事やお茶、さらに昼呑みにも使える自由度高い店。ランチ終わりにワインを飲みに来たり、ディナー前のアペリティフ使いする「cenci」のお客さんもいるという。
京阪三条駅から徒歩6分、岡崎エリアにも近く、覚えておきたい一軒だ。
「manina」
住所:京都市左京区難波町211-5
営業時間:10:00〜18:00(イートイン〜17:00LO)
定休日:月曜・火曜(祝日の場合は営業、翌平日休)
TEL. 070-3883-2007
公式インスタグラムはこちら

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント
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