19歳の時からサンローランを愛用していた元女優の小林麻美と、現代のティーンエイジャー。歴史的なヴィンテージを彼女たちに着せたビジュアル展で体験する、“イヴ・サンローラン・スタイル”のリアル

BY MASANOBU MATSUMOTO

「ファッションは色あせるが、スタイルは永遠である」。
20世紀のモードシーンを牽引したファッションデザイナー、イヴ・サンローランの言葉だ。

 タキシードを女性用にアレンジしたスモーキング・ジャケットや肌が透けるシースルーのドレス、狩猟用のウエアをモードに昇華したサファリルックーーたしかに、イヴ・サンローランが生み出したものは、アイコンになったいまも、われわれを惹きつける魅力がある。

 銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスで開かれている『モン・イヴ・サンローラン』展は、その色あせない“イヴ・サンローランのスタイル”を今の視点で紹介するものだ。

画像: 2016年に開催された『Mon YVES SAINT LAURENT』の会場風景

2016年に開催された『Mon YVES SAINT LAURENT』の会場風景

画像: 2016年に開催された『Mon YVES SAINT LAURENT』の会場風景 PHOTOGRAPHS BY NORIYUKI HATA

2016年に開催された『Mon YVES SAINT LAURENT』の会場風景
PHOTOGRAPHS BY NORIYUKI HATA

 展示作品のベースになっているものは、元女優で歌手の小林麻美が日本服飾文化振興財団に寄贈したイヴ・サンローランのヴィンテージだ。2016年にも同タイトルのエキシビションが催されているが、今回は内容を新たに。特に’70〜80年代の代表的なアイテムをピックアップし、“不変のエレガンス”、“未来を感じるスタイリング”の2つのテーマでつくられたビジュアル作品を見せる。

 前者は、小林麻美自身をモデルに新たに撮影したファッション写真。19歳のときサンローランのシャツに初めて袖を通して以降、サンローランを愛し続けてきた彼女のスタイルを映し出す。後者は、ムービー作品で、出演者はその小林がサンローランを着はじめた19歳に近い年齢のモデルやアーティストたちだ。さまざまなバックグラウンドを持つ彼女たちが、ストリートやナイトシーンで、サンローランのヴィンテージを自由に着こなして楽しむ様子が描かれている。

画像: Mon Yves Saint Laurent 2019 -short ver.- www.youtube.com

Mon Yves Saint Laurent 2019 -short ver.-

www.youtube.com

 こうした作品が伝えるのは、サンローランを着用した彼女たちの等身大の姿だ。イヴ・サンローランは、こうも言った。「着こなしは、生き方」。モードという時代の美を牽引しながら、常に女性たちの背中を押して来たサンローラン・スタイルのリアルをここで体感したい。

『Mon YVES SAINT LAURENT』
会期:9月6日(金)〜9月16日(月)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル3F
開館時間:11:00〜20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場料:無料
休館日:会期中無休
TEL:03(5777)8600(ハローダイヤル)
公式サイト

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