6月18日(土)より「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」が三菱一号館美術館で開催される。20世紀を代表するデザイナーであるガブリエル・シャネルの回顧展は日本では32年ぶり。今なお私たちを魅了するシャネルが築き上げたエレガンスの魅力に迫る

BY EMI ARITA

 1920年代、それまでの女性たちのファッションの定番とされてきたコルセットでウエストを締め付けるようなスタイルとは一線を画す、着心地のいいシンプルで機能的なデイウェアで独自のエレガンススタイルを提案し、活動的な新しい女性像の出現を先導したガブリエル・シャネル(1883〜1971)。戦後、日本でも大流行したシャネルスーツを自ら着こなし、自身もファッション・アイコンとしてそのスタイルの象徴となった。

「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」と称されるシャネルの仕事に焦点をあてたのが、「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」だ。本展は、2021年までフランスのガブリエラ宮パリ市立モード美術館で開催された「Gabrielle Chanel. Manifeste de mode」展を、日本向けに再構成した国際巡回展となっている。

画像: 軽やかなリトル・ブラック・ドレス。 1966年春夏 綿モスリン、グログラン パリ、パトリモアンヌ・シャネル ©︎JULIEN.T.HAMON

軽やかなリトル・ブラック・ドレス。 
1966年春夏 綿モスリン、グログラン パリ、パトリモアンヌ・シャネル
©︎JULIEN.T.HAMON

 会場にはシャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスやイヴニング・ドレスなど各年代を代表する服飾作品に加えて、シャネル№5の香水瓶、イヤリング、ネックスなどのアクセサリーや「2.55」バッグなどが登場。制作当時の記録映像や貴重な資料とともに展示され、シャネル作品のクリエーションの魅力を紐解いていく。シック、シンプル、エレガンスを追求し、女性たちの自然体な美しさを解放したシャネルのファッションに対する哲学を、今なお愛される名作とともに体感してみてほしい。

画像: まさにタイムレスな「2.55」バッグ。 1955-1971年 羊革のキルティング、メタル、回転式の留め具 パリ、パトリモアンヌ・シャネル ©︎JULIEN.T.HAMON

まさにタイムレスな「2.55」バッグ。 
1955-1971年 羊革のキルティング、メタル、回転式の留め具 パリ、パトリモアンヌ・シャネル
©︎JULIEN.T.HAMON

画像: 品格と知性が漂う、テーラードのジャケットとスカート。 1971年春夏 綿クレープ、ガラリット、メタル パリ、ガブリエル宮 マントゥ夫人より寄贈 ©︎JULIEN.T.HAMON

品格と知性が漂う、テーラードのジャケットとスカート。 
1971年春夏 綿クレープ、ガラリット、メタル パリ、ガブリエル宮 マントゥ夫人より寄贈
©︎JULIEN.T.HAMON

画像: シャネルのクリエイション、ロペール・ゴッサンス製作 ブレスレット。 1960年代 シルバー、ゴールド、メタル、パート・ド・ヴェール パリ、パトリモアンヌ・シャネル ©︎JULIEN.T.HAMON

シャネルのクリエイション、ロペール・ゴッサンス製作 ブレスレット。
1960年代 シルバー、ゴールド、メタル、パート・ド・ヴェール パリ、パトリモアンヌ・シャネル
©︎JULIEN.T.HAMON

画像: ‘Gabrielle Chanel. Fashion Manifesto’ Exhibition in Tokyo youtu.be

‘Gabrielle Chanel. Fashion Manifesto’ Exhibition in Tokyo

youtu.be

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode
会期:6月18日(土)~9月25日(日)
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(但し、祝日の場合、6/27*・7/25*・8/ 15・8/29*は開館。*トークフリーデー)
料金:一般¥2,300、高校・大学生¥1,200、小・中学生 無料
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル) 
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