BY TERUNO TAIRA
外務省による渡航規制も解除され、訪日外国人客が急増中。日本で暮らす私たちには当たり前すぎて見落としがちなカルチャーやシステムに海外の人たちが目を向け、その価値に気づかせてくれることも多い。2017年ローンチとまだ若いブランドながら、本拠地である日本はもちろん、北米のセフォラでも「MADE IN JAPAN」なモノづくりで人気を集めているのがダムダム トウキョウ(DAMDAM TOKYO)だ。ファウンダーはフィリピンにルーツをもつジゼル・ゴーさんとフランス人で、ゴーさんの公私ともにパートナーでもあるフィリップ・テリアンさんの、日本在住のおふたり。彼らもまた日本人とは異なる視点で日本の良さにフォーカスした商品づくりを行っている。
ダムダム トウキョウが扱うのは、こんにゃくやごま油、紫蘇、米ぬかといった我々、日本人になじみある和の食材を原料をメインに、合成着色料や合成香料、鉱物油、パラベン、シリコンなどを排除して作られたビューティプロダクツ。「日本にはたくさんの優れた原料があります。日本文化とそれを生み出す職人に敬意を表し、サポートしながらダムダム トウキョウの製品を作っています」とテリアン氏は語る。
そんなダムダム トウキョウのブランド初となる直営ブティックが去る10月17日に京都にオープンした。京都の観光名所の代表的存在、八坂神社のすぐそばという恵まれた立地。ガラス張りで店内がよく見えるショップはウエルカムなムードにあふれ、ブランドを知らない人でも気軽に入りやすい外観だ。什器は一級建築士・橋村雄一氏と佐賀を拠点とする家具メーカー「レグナテック」、同じく佐賀の手すき和紙工房の谷口弦氏によるオリジナル。和紙の温もりと無駄のないシンプルなデザインがモダンさを醸し出している。
京都店のオープンと時同じくして、祇園白川のラグジュアリーブティックホテル 「ザ・シンモンゼン」のアメニティにもダムダム トウキョウ製品が採用されることに。竹のかごに可愛く収められたクレンジングオイルや洗顔料、化粧水、クリームはどれもダムダム トウキョウを代表する人気アイテム。「水に流す洗顔料やシャンプーなどは素材に配慮しないと海洋汚染につながります。ホテル宿泊時にダムダム トウキョウを通してSDGsを考えるきっかけとなればうれしいですね」とテリアン氏。
ダムダム トウキョウ京都店
住所:京都市東山区祇園町北側289番地
営業時間:11:00~18:30
TEL. 080-7159-5570
公式サイトはこちら
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