レクサスが考える「日本のラグジュアリー」が凝縮された一台、フラッグシップセダン新型「LS」が発売

BY TOMOSHIGE KASE

画像1: 日本の美意識そのもの!
高級車の在り方を変える
レクサスの最新フラッグシップ

 1989年、北米市場に向けたトヨタの高級車ブランドとしてスタートした「レクサス」。現在では、数ある自動車ブランドのひとつとしてレクサスを認識しているカスタマーも少なくない。それは裏を返せばブランディングの勝利であり、その戦略が精緻で情熱を伴っていたからこそ、27年というわずかな時間で、ラグジュアリーセグメントで確かな存在感を放つブランドとなったのだ。

「北米及びヨーロッパには1世紀以上の歴史を持つ高級自動車メーカーが多く存在します。そのなかでレクサスがどんな価値を生み出せるか。27年前に我々が取り組んだのは“静音性”でした」(Lexus International Co., President 澤 良宏氏)。海外のカーユーザーが考えるクルマの魅力のひとつに、「エンジンとの対話」があるという。アクセルを踏み込んだときのレスポンス、シフトダウンしたときのエンジンそのものの音。クルマに乗ったらクルマの音を楽しむのが当然という既成概念に、新たな価値を提示したのがレクサスだ。

画像2: 日本の美意識そのもの!
高級車の在り方を変える
レクサスの最新フラッグシップ

 この静音性というコンセプトは、当時の自動車メーカーに少なからぬ衝撃を与えた。欧州のあるメーカーは、それを受けてドアガラスを二重にしたという。その後、レクサスは2005年より日本国内での展開を開始し、2012年にはトヨタ社内で「レクサスインターナショナル」として組織改編し、ブランドの再構築を行ってきた。「5年かかってようやくここまで来た」(澤氏)というレクサスが、 この度投入した新型LSは、今やスポーツカーからSUVまで多彩なラインナップを誇るレクサスの中の、正真正銘のフラッグシップセダンである。LSが体現する最新のラグジュアリーとはいかなるものだろうか。

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