レクサスが考える「日本のラグジュアリー」が凝縮された一台、フラッグシップセダン新型「LS」が発売

BY TOMOSHIGE KASE

 丹念に作り込んだフロントグリルのメッシュパターンはまさにレクサスの顔だが、最新LSの外観でひときわ目を引くのは、その流麗なサイドビューだ。「ドアガラスと窓枠の段差を極限まで小さくして、一つの面のように仕上げました。高速走行時の風切り音を低減する役割も果たしてくれるのですが、何よりも見た人に感動を与えてくれるデザインなのです。面にすることで、窓枠で途切れることなく街の風景が美しく映り込む。人間の感性は非常に優れていて、街でLSの走り去る姿を一瞬とらえただけで『今のクルマは何だろう』と、その人の心に残るのです」(同チーフエンジニア・旭 利夫氏)

画像: 「LS500h“EXECTIVE”(マンガンラスター)」<オプション装着車> ¥9,800,000~¥16,800,000(税込)

「LS500h“EXECTIVE”(マンガンラスター)」<オプション装着車> ¥9,800,000~¥16,800,000(税込)

 もちろんその美しい姿はオーナーにも日々新しい感動を与え、「クルマに乗りたい」という気持ちを喚起する。そしていったんシートに収まれば、心地よいドライビングを確実にサポートしてくれる。セダンでありながらクーペのような小気味良い走りを実現する土台となるのが、新たに採用された「GA-Lプラットフォーム」だ。エンジンなどの重量物を車両中心近くに配置し、セダンとして理想的な重心高と前後重量配分を実現。優れた操舵応答性と操縦安定性を発揮してくれる。新開発のV型6気筒3.5リッター ツインターボ エンジン(LS500)は、爽快な加速感と快適なクルージングが約束され、それでいてレクサスのDNAである静音性も備わっている。エモーショナルであり、かつ優雅でもある。

画像: インストルメントパネル全景(LS500h “version L”)。視線移動の少ない操作系パネルが自然に運転への集中を促す

インストルメントパネル全景(LS500h “version L”)。視線移動の少ない操作系パネルが自然に運転への集中を促す

画像: 本木目と本革を組み合わせたステアリング(写真上)、本革シフトノブ(写真下)

本木目と本革を組み合わせたステアリング(写真上)、本革シフトノブ(写真下)

 実際に試乗して強く感じたことは、あらゆる意味での「快適」。それは優れた動力性能に加え、姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトによる部分も大きい。つまり運転に集中できるのだ。もちろんLSには「Lexus Safety System + A」でパッケージされた歩行者注意喚起や自動ブレーキといった最先端の安全技術が惜しみなく投入されているが、ドライバーを自然に集中させるというインテリアこそ、安全に対する一番の配慮なのかもしれない。

画像: 車両後方カメラの映像を表示する「デジタルインナーミラー」(写真上)。レバーひとつで鏡面モード(写真下)と切り替えが可能

車両後方カメラの映像を表示する「デジタルインナーミラー」(写真上)。レバーひとつで鏡面モード(写真下)と切り替えが可能

画像: 居住性に優れたリヤスペース。シートを大きく倒してリラックスしたポジショニングも可能。リフレッシュ機能を採用したリアシートは、クッション内のエアプラダー(空気袋)を膨張させて、背中から大腿部までをマッサージしてくれる

居住性に優れたリヤスペース。シートを大きく倒してリラックスしたポジショニングも可能。リフレッシュ機能を採用したリアシートは、クッション内のエアプラダー(空気袋)を膨張させて、背中から大腿部までをマッサージしてくれる

 そしてそのインテリアの細部には、日本古来の美が随所に取り込まれている。メーター類から助手席まで伸びるレジスターフィンのデザインは琴や茶筅にインスパイアされたもの。低い位置から照らす室内イルミネーションは行燈のような柔らかな光である。ドアトリムはもはや工芸品と言っていい。天然杢(もく)を使ったさまざまなデザインが用意されているが、特筆すべきは切子の職人と共同開発したカットガラスのオプションだ。日本の美意識を真正面から捉えたデザインに、日本ならではのラグジュアリーの本質を追求するレクサスの情熱が表れている。

画像: 天然杢を加工したオーナメントパネルを配した「ドアトリム」。オーナメントパネルには、数々のバリエーションが用意されている。写真は、薄くスライスした木材を組み合わせた「アートウッド(オーガニック)」。強化ガラスを切子調に加工したカットガラスのパネルというオプションも

天然杢を加工したオーナメントパネルを配した「ドアトリム」。オーナメントパネルには、数々のバリエーションが用意されている。写真は、薄くスライスした木材を組み合わせた「アートウッド(オーガニック)」。強化ガラスを切子調に加工したカットガラスのパネルというオプションも

画像: 切子職人と共同開発したカットガラスのパネル。1枚の布を折り重ねた立体的なドアのマテリアルとの組み合わせで独特の造形美を作り出す PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LEXUS INTERNATIONAL

切子職人と共同開発したカットガラスのパネル。1枚の布を折り重ねた立体的なドアのマテリアルとの組み合わせで独特の造形美を作り出す
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LEXUS INTERNATIONAL

「感度の高いユーザーを、通りいっぺんのクルマで感動させることはできません。残念ながらレクサスは歴史が浅い分、物語の量が足りない。ならば常に新しいラグジュアリーとは何か、今このときの最先端のラグジュアリーとは何かを提示し続け、物語を紡いでいかなければならないのです」(澤氏)。控えめで美しく、徹底的に細部にこだわる。日本という国の価値観にシンクロするラグジュアリーセダンLSは、我々の持つ高級車のイメージを変え、新しいライフスタイルへと導いてくれる一台と言える。

問い合わせ先
レクサスインターナショナル
公式サイト

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