BY CHIHARU ITAGAKI
![画像: 10月、日本での発売に合わせて来日したJ.J.マーティンをキャッチ。プリント同士を組み合わせるのを得意とする彼女のセンスが、家具デザインでも遺憾なく発揮されている PHOTOGRAPH BY SHINSUKE SATO](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/11/27/d39dd2628797a57ede330517c1f3863c4bf5f216_large.jpg#lz:xlarge)
10月、日本での発売に合わせて来日したJ.J.マーティンをキャッチ。プリント同士を組み合わせるのを得意とする彼女のセンスが、家具デザインでも遺憾なく発揮されている
PHOTOGRAPH BY SHINSUKE SATO
名作家具がレトロな柄をまとって、ファッショナブルに変身した。イタリアの老舗デザイン家具ブランド「Kartell(カルテル)」がコラボレーション相手に選んだのは、ミラノ在住のファッションジャーナリスト、J.J.マーティンだ。「La Double J(ラ・ダブル・ジェイ)」は、愛してやまないヴィンテージウェアからインスパイアされた作品を発表する、彼女のオリジナルレーベル。その9種類のプリントパターンを、カルテルの膨大なアーカイブの中からJ.J.が自ら選出した、アイコニックなチェアやテーブルなど5つのアイテムに施した。「こだわったのは、発色の美しさ。家具の素材の表面に鮮やかにプリントできるよう、試行錯誤を重ねました」とJ.J.は語る。
こうしてでき上がった家具には、チャーミングで思わず微笑んでしまうような新たな魅力が備わった。「柄は、見る人を幸せな気持ちにさせる存在だと思う。同じアイテムでも、柄によってまったく違う個性をもつのが面白いですね」。たとえば五十年来のベストセラーであるキャビネット「コンポニビリ」は、鶏をかたどった柄をまとってユーモラスなムードに大変身。草花を模した柄のチェアやソファは、ぐっとモダンでフェミニンな表情に。「赤と青の幾何学模様のチェアはまるで建築家のよう。私はオフィスでこれを使っています。緑のチェアはテラスに置きたいですね」
![画像: 「Kartell La Double J コレクション」 伊勢丹新宿店5階リビングフロアにて販売。 ティップトップ(サイドテーブル)¥43,700 COURTESY OF KARTELL](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/11/27/8d49fd691a6484e3a5d9bdb2f927d30e8d56a2b6_large.jpg#lz:xlarge)
「Kartell La Double J コレクション」
伊勢丹新宿店5階リビングフロアにて販売。
ティップトップ(サイドテーブル)¥43,700
COURTESY OF KARTELL
![画像: マダム(椅子)¥107,200、コンポニビリ(コンテナー)¥27,900 COURTESY OF KARTELL](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/11/27/3089245841f8c435276e91f7643c2af18a551c6c_large.jpg#lz:xlarge)
マダム(椅子)¥107,200、コンポニビリ(コンテナー)¥27,900
COURTESY OF KARTELL
今回の来日では温泉旅館にも滞在し、日本建築に感銘を受けたというJ.J.。「和室でこのコレクションを楽しむなら、部屋の中央にソファをひとつだけ置いて、ミニマルなインテリアの美しさを生かしたい」と話す。時代を超えた魅力をもつヴィンテージ柄は、日本文化にもフィットすること間違いなしだ。
問い合わせ先
伊勢丹新宿店
TEL.03(3352)1111