Vol.14
ギフトコンシェルジュ 真野知子の
贈りものごよみ ― 春色と花々に
応援の気持ちを込めて

　四津川製作所は、高岡銅器発祥の地、富山県高岡市金屋町で代々続く銅器製造元。400年あまりも続く伝統の技を受け継ぐ職人たちの手によって、さまざまな品が作られています。 特に銅製の香炉の品ぞろえは国内でも随一で、海外からのファンも多いそう。

　贈りものにおすすめなのが、四季それぞれの花々を鋳物で繊細に描写した香立て。春は、“桜”と“山吹”をモチーフに、可憐なひと枝の、いちばん美しい時を永遠にとどめたようなたたずまいが季節を感じさせます。手のひらにのる小さな贈りものですが、いつまでも枯れず、季節が巡るたびに、大切な人のささやかな日常を美しく彩ってくれることでしょう。

　スミレ、ミモザ、鈴蘭、春のうつろいを花の刺繍で楽しんで――。こちらのハンドタオルは、ファッションブランドMUVEILの旗艦店である青山のショップ「GALLERY MUVEIL」の店内にある「アトリエ・コラージュ」でオーダー可能。ふわっと空気を含む今治製の高品質なワッフルタオルに、刺繍デザイナー田口あゆみさんによる手刺繍が施されています。新年度の始まる4月は、身のまわりのものもこざっぱりと新調したくなります。スポーツを楽しむ人、小さな子どものいる方、誰かのお世話やお手伝いをする人にも、ハンドタオルは重宝されるもの。誰もが日常に頻繁に用いるものだからこそ、使い心地のよいものに小さなときめきを添えて。家族や身近な人への贈りものにもぴったりです。

　MUVEILの世界観を凝縮した「アトリエ・コラージュ」には、MUVEILオリジナルの生地やフランスのラ・ドログリーのパーツやワッペン、美しい刺繍色などが宝石箱のように並びます。手芸好きにとっても心躍る空間です。

　ゴールドのフレームのロケットのなかに、四つ葉のクローバーや流れ星などのラッキーモチーフや、小さなパワーストーンを詰め込んで。大切なものをそっと秘めるロケットを透明にしてしまうという発想が楽しいこのジュエリーは、「LOQUET LONDON（ロケット ロンドン）」のもの。英国のソーシャライツ、シェヘラザード・ゴールドスミスと、モデル兼ファッション誌のコントリビューター、ローラ・ベイリーの二人が手がける、チャーミングなジュエリー・ブランドです。

　シンボルマーク、イニシャル、ラッキー・モチーフ、色とりどりの天然石など、100を超えるバリエーション豊富なチャームコレクションから、贈る相手に合わせた組み合わせができるのも魅力。願望成就の決意と願いをこめて、自分自身に贈るのもいいですし、生まれたての赤ちゃんにロケットを贈り、毎年チャームをひとつずつ足していくのも素敵。こっそり大切な人のイニシャルを入れておいても。世界にひとつ、その人だけの物語をそっととじこめた、特別な贈りものに。

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