BY SUMIRE FUJIWARA
フランコ・アルビニの「チッコニーニョ サイドテーブル」
イタリア語で“コウノトリ”を意味する、カッシーナのサイドテーブル「チッコニーニョ」。スラリと伸びた長いシャフトがコウノトリの優雅な首を、ハンドル部分がくちばしを連想させ、目に入る度に思わず笑みがこぼれる愛らしさ。
デザインを手がけたのは、“イタリア合理主義の旗手”と称されるイタリアの建築家・デザイナーのフランコ・アルビニ。天板裏には中心から脚に向かって三方向に伸びるシンプルな形状のパーツが配置され、天板を支えると同時に全体をしっかりと固定しており、丈夫な作りを実現。ミニマルなデザインでありながら、ユニークな表情を持つ、アルビニの遊び心に溢れている。
バリエーションはアッシュ材のナチュラルとブラック、アメリカンウォールナット材ナチュラルの3種がラインナップ。インテリアに合わせて、好みの“コウノトリ”をお迎えして。
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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ウォーレン・プラットナーの「プラットナーコレクション・サイドテーブル」
1966年、Knollから20世紀を象徴するモダン家具「プラットナー コレクション」を発表し、その名を知らしめたアメリカ人建築家、ウォーレン・プラットナー。スチールワイヤーを用いて、日本の竹細工のように複雑でデコラティブなフォルムを完成させたこのコレクションは、ダイニングテーブル、サイドチェア、スツールなどがラインナップする。
こちらのサイドテーブルは円形フレームに数百ものカーブしたスチールワイヤーを溶接した優雅なルックスが特徴。その美しい造形から、オブジェとしての存在感も抜群。さらにスチールワイヤーやテーブルトップを多彩なバリエーションから選べるのも魅力のひとつ。スチールワイヤーは、ポリッシュニッケル、メタリックブロンズ、ゴールドプレートの3種、テーブルトップもクリアガラス、ブロンズガラス、マーブルの3種より選択可能。
ノルジャパン
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コーア・クリントの「KK44860 サイドテーブル」
“デンマーク近代家具デザインの父”と呼ばれ、ハンス J. ウェグナーやボーエ・モーエンセンなど名だたるデザイナーたちに影響を与えたコーア・クリント。1932年に手がけた「KK44860サイドテーブル」は、究極にシンプル、だが、無垢材の温かみが伝わる端正なデザインが印象的。「機能第一で実用性を重視、余計な装飾をしなくとも木材そのものが装飾性を担う」という、コーア・クリントの姿勢が見事に表現された作品となっている。
きっちりと計算された精巧な接合部からはクリントの数学的なアプローチを感じ取ることができ、卓越したクラフツマンシップも感じ取ることができる。ミニマルなデザインだからこそ、どんなテイストの部屋にも合わせやすく、既存のインテリアに気軽にプラスできるのも魅力だ。素材は経年変化により味わいが増す、ウォルナット材とオーク材から選べる。
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京
TEL. 03-5413-5421
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アルネ・ヤコブセンの「AJトロリー」
デンマークを代表する建築家・デザイナーのアルネ・ヤコブセンがデザインした「AJトロリー」は、キャスター式で移動しやすく、バーカートやサービストロリー、サイドテーブルなどマルチユース可能な隠れた名作。
ヤコブセンが自身のティータイムのためにデザインしたテーブルで、ちょっとしたスペースに使いやすい三角形のフォルムや、ステンレス製ベースにブラックの天板を合わせたモダンなデザインは、機能美を追求し続けたヤコブセンの美学を象徴するよう。建築的でグラフィカルなルックスで、空間にアクセントを添えてくれる。キャスターが滑らかに動くので安定感があり、ドリンクや花器といった水気の物をのせていても安心して運ぶことができる。
フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
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アイノ・アアルトの「606 サイドテーブル」
1933年、アルヴァ&アイノ・アアルト夫妻が携わった歴史的建造物「パイミオのサナトリウム」の建築プロジェクト。そのロビー用にアイノがデザインしたのが、こちらの「606サイドテーブル」。
バーチ材合板の天板に、欠けはじめた満月のような形をしたスチールフレームを合わせたコンパクトなデザインで、アームチェアやソファ、ベッドの側まで引き寄せて使うことが可能。軽量かつどんなインテリアにも調和するミニマルな佇まいで、さまざまなシーンで活躍してくれる。
発表当時はサイドテーブルとしてではなく、靴を履き替える際に腰かけるスツールとして使われていたという逸話もあり、耐久性も抜群。アルヴァが生み出した名作「スツール 60」ともサイズが絶妙にマッチするので、組み合わせて使用するのもおすすめだ。
アルテック
TEL. 0120-610-599
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アキッレ・カスティリオーニの「セルヴォムート スモールテーブル」
兄と共にイタリアを代表する照明ブランド、FLOS社を設立し、「アルコ」「タッチア」などの名作照明を手がけてきたことでも知られるイタリア工業デザインの先駆者、アキッレ・カスティリオーニ。照明だけでなく、モダンな美しさが宿る家具をデザインしてきたアッキレの代表作と言えるのが、ミラノにあるビアハウス「スプルンゲン」の給仕のために1961年から20年の歳月をかけて作られたセルヴィシリーズだ。
そんなセルヴィシリーズのひとつ「セルヴォムート スモールテーブル」は、持ち運びしやすいようポール先端に設置されたノブ、小ぶりながらも安定感のあるベース、そして物を置きやすい高さに設置された天板など、使う人への細やかな配慮が散見された作品。シンプルかつ上品なルックスも、エターナルな魅力に溢れている。天板は部屋の雰囲気に合わせてセレクトできるリバーシブル仕様。また、高さ違いでハイ・ローの2種を用意している。
メトロクス
TEL. 03-5777-5866
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チャールズ&レイ・イームズの「イームズワイヤーベースローテーブル」
高さわずか25センチ、驚くほど軽く小型な「イームズワイヤーベースローテーブル」。本やランプなどを置くベッドサイドテーブルとして、もしくは2台積み重ねてソファの隣に設置してエンドテーブル、何台か並べてコーヒーテーブル……と、使い方もさまざま。天板は7層のバーチ積層合板、脚は溶接ワイヤーロッドのクロスバーで構成されており、コンパクトながら作りは極めて頑丈だ。
チャールズ&レイ・イームズ夫妻が1950年に発表したこの名作は、日本のお膳からインスパイアされ作られたもの。チャーリー・チャップリンやイサム・ノグチといった特別なゲストが自宅を訪れた際には、このテーブルを使ってもてなしたと言う秘話も残されている。天板はウォールナット、ホワイト、ブラックなどの5種、ベースはブラックとトリパレントクロームの2種と、バリエーションも豊富に展開。
ハーマンミラーストア 青山
TEL. 03-3486-2660
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