BY REIKO KUBO

衣装や美術を含め見どころが多く、スティーヴン・スピルバーグとサム・メンデスが製作に名を連ねるのも話題
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北アイルランドの作家マギー・オファーレルによる小説『ハムネット』は、悪妻ともいわれたシェイクスピアの妻に新たな個性を与え、フィクションを交えて不朽の名戯曲誕生を描いた。このベストセラーを、映画『ノマドランド』(’21年)でアカデミー賞監督賞と作品賞を受賞したクロエ・ジャオが映画化。16世紀、イギリスの片田舎で、革手袋屋の息子として生まれたウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)は、自然と対話し、神秘の力をもつアグネス(ジェシー・バックリー)と結婚。家業を強いられ魂をすり減らす彼を救ったアグネスは、息子ハムネットら3児を育てながら、夫の才能を信じ、彼をロンドンに送り出すが……。
マックス・リヒターの名旋律とともに、生と死の苦しみから類いまれなる芸術が生まれる瞬間を描く。観る者は闇を照らす芸術の力に立ち会い、胸を射貫かれずにはいられない。キリスト教的な暮らしと自然を対比させた映像美のなか、自然のダイナミズムの化身のごときアグネスを生きるジェシー・バックリーと、多彩な沈黙の演技で魅せるウィリアム役のポール・メスカル。キャスティングの素晴らしさにもうなる。

ウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)とアグネス(ジェシー・バックリー)

ふたりの息子・ハムネット。あどけない表情が胸を打つ

ジェシー・バックリーはこのアグネス役でアカデミー賞主演女優賞を受賞
監督:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ 製作:スティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデス
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン
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『ハムネット』
4月10日(金)より全国公開
公式サイト
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