服には、その人の生き方が表れるもの。働く女性のための服を1980年前後から作り続けているジョルジオ・アルマーニ。“NEW NORMAL”はそのDNAを受け継ぐタイムレスなカプセルコレクション。社会のさまざまな分野で活躍中の4人の女性がまとい、その魅力を、自身の生活との関わりを軸に語る

PHOTOGRAPHS BY SHINGO WAKAGI, STYLED BY MAKI OGURA, EDITED BY KYOKO HIRAKU

山本容子(銅版画家)

画像: やまもと ようこ●1952年埼玉県生まれ、大阪育ち。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽妙洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。数多くの書籍の装幀、挿画をはじめ、絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開。さいたま市・鉄道博物館のステンドグラス、東京メトロ副都心線新宿三丁目駅のステンドグラスとモザイク壁画などパブリックアートの制作のほか、近年は医療現場に壁画を描く〈ホスピタル・アート〉を展開

やまもと ようこ●1952年埼玉県生まれ、大阪育ち。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽妙洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。数多くの書籍の装幀、挿画をはじめ、絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開。さいたま市・鉄道博物館のステンドグラス、東京メトロ副都心線新宿三丁目駅のステンドグラスとモザイク壁画などパブリックアートの制作のほか、近年は医療現場に壁画を描く〈ホスピタル・アート〉を展開

 新たなライフワークとして医療現場における壁画創作〈ホスピタル・アート〉に活動の場を広げている山本さん。「絵を描く姿には女らしいイメージがあるでしょう。キャンバスの前で悩む、みたいに。でも大きな絵は違います。ここ10年、人前で壁画を描いていますが、脚立を上り下りする動作を繰り返すので、転んでしまっては仕事になりません。だから絵を描くために、4年ほど前から週1回トレーナーについてインナーマッスルを鍛えるストレッチをしています」。年齢を感じさせない山本さんだが、現在64歳。ここ最近、パンツスーツのようなきちっとした服を意識して着るようになった。「自分を確かめるためのチェック項目があるんです。ジャケットは肩から身体の線がしゃんとしていないと格好悪い。ハイヒールを履いてみて、よろよろして歩けないようでは駄目。そういうことがちゃんとできているかどうかを常に確認しています」。アルマーニの服は、講演会など少々張りきる必要がある場にも着ていける服。「期待されている役割があって、良識ある大人として振る舞わなければならないとき。あまり堅苦しすぎても自分らしくないので、そのあたりは結構難しいのですが。この服はそういう場にもとてもしっくりきますね」

山本さんの軽くウェーブがかった髪にマニッシュなパンツスタイルが美しいバランス。ダブルのジャケットはノーライニングのニット素材。上質なウールを用い、柔らかな手ざわり、軽さ、暖かさのすべてを兼ね備えている。
ジャケット¥320,000、パンツ¥140,000
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
(ジョルジオ アルマーニ)
TEL. 03(6274)7070
靴は本人私物

HAIR & MAKEUP BY EITO FURUKUBO AT OTIE, SPECIAL THANKS TO SEISEN UNIVERSITY

佐々涼子(ノンフィクション作家)

画像: ささ りょうこ●1968年生まれ。早稲田大学法学部卒業。2012年『エンジェルフライト国際霊柩送還士』で第10回集英社・開高健ノンフィクション賞を受賞。2014年発表の『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)はベストセラーとなった。過去の著作に大幅に加筆した『駆け込み寺の男―玄秀盛―』をこの8月にハヤカワ文庫NFから上梓。写真はその取材で何度も訪れたという新宿歌舞伎町で撮影

ささ りょうこ●1968年生まれ。早稲田大学法学部卒業。2012年『エンジェルフライト国際霊柩送還士』で第10回集英社・開高健ノンフィクション賞を受賞。2014年発表の『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)はベストセラーとなった。過去の著作に大幅に加筆した『駆け込み寺の男―玄秀盛―』をこの8月にハヤカワ文庫NFから上梓。写真はその取材で何度も訪れたという新宿歌舞伎町で撮影

 日本語教師として働いた経験に基づくエッセイで作家デビュー。その後「通っていたライターズスクールの教務の人に『あなたの顔にはノンフィクションを書くと書いてある』と突然言われて(笑)」一念発起。客死した遺体や遺骨を故国に送り届ける国際霊柩送還士を丁寧に取材した作品で、開高健ノンフィクション賞を受賞。日本語教師だった頃、万が一、生徒が日本で亡くなったらどうするのだろうと心配で調べたことがきっかけだった。佐々さんとアルマーニとの出会いはその授賞式。「華やかな服を着てくるように言われ、編集者と探し回ってようやく見つけたのがアルマーニのベルベットのパンツスーツ。清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました。着ていて肩がこらないのにきちんと見せてくれる。心強く、頼りがいがあります」。被災地や現場へ何度も足を運び、タイやインド、ペルーなど世界各地へ赴く。普段着も取材時も、相手に気を遣わせないシャツとジーンズのようなラフな格好。「みなさん、どんな切れ者が来るのかと構えていらっしゃるので。むしろ、何もわからないから教えていただくという謙虚な気持ちでお会いします。私の役目は誰かの話を誰かに伝えることだと思っているので」

アルマーニは「これを着ていれば大丈夫という安心感がある」と佐々さん。正統派のクラシックスタイルを感じさせるニューノーマルのネイビーのジャケットに同色のシンプルなパンツを合わせて。
ジャケット¥300,000、タンクトップ(参考商品)、パンツ¥113,000、靴¥75,000
ジョルジオ アル マーニ ジャパン
(ジョルジオ アルマーニ)

HAIR BY TOMO TAMURA AT PERLE, MAKEUP BY KIMIYUKI MISAWA AT 3RD

 

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