PHOTOGRAPH BY MASANORI AKAO, HAIKU SELECTION AND COMMENTARY BY YUKI HORIMOTO, CALLIGRAPHY BY KASETSU, TEXT BY HIROKO NARUSE
流星は旅に見るべし旅に出づ
―― 大串 章(あきら)
地球に近づいた宇宙塵が高熱を発しながら燃え尽きる現象を流星という。都会に定住していては見られない一瞬の天体ショー。さあ、秋の美しい星空を求めて旅に出よう。流星は旅の途上において仰ぎ見なければならない。旅人の眼を走り抜けていった星屑も宇宙を旅してきたのだ。時間を旅する人と流れ星。
堀本裕樹(YUKI HARIMOTO)
俳人。1974年和歌山県生まれ。俳句結社「蒼海」主宰。句集『熊野曼陀羅』で第36回俳人協会新人賞受賞。近著に『散歩が楽しくなる俳句手帳』(東京書籍)など。句集『一粟』刊行を記念し、書家の華雪氏とともに、句の世界を表現する展覧会『ことばの海で』を東京・九段南のGOTTA九段下にて、4月15日(金)~17日(日)開催
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華雪(KASETSU)
書家。1975年京都府生まれ。文字の成り立ちと現代の事象との交錯を漢字一文字として表現する作品づくりに取り組み、国内外で展覧会やワークショップを開催する。著書に『ATO跡』(between the books)、『書の棲処』(赤々舎)など多数