BY T JAPAN

東京・丸の内仲通りに、春の訪れを祝福する幻想的な庭園が出現している。ハイジュエラーのヴァン クリーフ&アーペルが、NPO法人 大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ大丸有)等と共に手がける「Spring is blooming in Marunouchi」は、都市の中心にいながら自然の生命力と詩情を体感できる没入型インスタレーションだ。

1906年の創業以来、自然をインスピレーションの源としてきたメゾンにとって、春は特別な季節。本イベントでは、フランス人イラストレーターのシャルロット・ガストーとの協働により、丸の内仲通り一帯が色彩豊かな幻想空間へと変貌を遂げる。街路に沿って広がるのは、花々が咲き誇り、蝶が舞い、動物たちが集う夢のような風景。来場者はベンチやブランコに身を委ねながら、その世界の一部となることができる。

シャルロット・ガストー
マルセイユ生まれ。18歳でパリに移り、ペニンゲン美術学校を卒業。児童文学のイラストを専門とし80冊以上の本を出版。「ドラキュラ」「眠れる森の美女」「親指姫」「プルデンス」など、外国語に翻訳された作品も多数。「アラビアン・ナイト」展(2021年)では、「アリババと40人の盗賊」を含む5つの有名な物語を描き、訪れた子供たちの感覚に訴える楽しく没入感のある体験を提供。「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」展(メトロポリタン美術館、2023年)でも作品が展示された
物語の中心にいるのは、春の風に乗って舞うパピヨン(蝶)。その軽やかな存在は、生命の喜びと再生を象徴し、都市に暮らす人々の感性を優しく呼び覚ます。ガストーが描く繊細で詩的な世界観は、大人にも子どもにも開かれ、日常の延長にある非日常を提示する。

さらに期間中は、塗り絵や風車づくりといった体験型ワークショップも開催。フラワーカートやケータリングトラックが通りを彩り、訪れる人々の時間にささやかな祝祭性を添える。丸の内というビジネスの中心地において、自然と創造性が交差するこの試みは、都市のあり方そのものに新たな視点をもたらすだろう。
春の息吹を五感で味わうこのインスタレーションは、季節の移ろいを祝うと同時に、ラグジュアリーが提示する「豊かさ」のかたちを静かに問いかけている。
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF VAN CLEEF & ARPELS
Spring is blooming in Marunouchi
会期:開催中~4月5日(日)
会場:丸の内仲通り(特別区道千第114号)
公式サイトはこちら
問い合わせ先:0120-10-1906(ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク)





