目前に富士山を臨むレストラン「Maison KEI」。日本随一の老舗和菓子屋と、ミシュランの三ツ星に輝く稀代のシェフがタッグを組み、御殿場から発信していくものとは――

BY MIKA KITAMURA

 和菓子の「とらや」が、フランス版ミシュランガイドでアジア人初の三ツ星を獲得した小林 圭シェフと組んでレストランをオープン。場所は静岡・御殿場。この挑戦は10年前に端を発する。当時、「とらや」パリ支店に赴任中の黒川光晴・現社長が、小林の料理に対する考え方や姿勢に惚れこみ、一緒に店を作りたいとオファー。「星も獲っていなかった自分に声をかけてくれた。感謝しかないです」と小林。だが、パリで自分の店をオープンする前で、まずは店を軌道に乗せてからと、この件は保留に。正式にプロジェクトがスタートしたのは5〜6年前だ。

「とらや」がこの店を作るにあたって掲げた目的のひとつ、“地域の活性化”を小林は大切にし、さまざまな計画を練る。料理を通じて社会のために何かしたいと考えてきた彼は、大きなやりがいを感じている。「御殿場の店での仕事は、料理人が材料を“選ぶ”というより、“さわる”ことから始めてほしい。畑を耕しても、船で海へ出てもいい。せっかくパリや東京より、素材の近くにいるのだから」。

画像: 小林のスペシャリテと言われる「庭園風季節のサラダ」。40種類ほどの野菜を使い、苦味、酸味、甘味などの味わい、さまざまなテクスチャーを楽しめる

小林のスペシャリテと言われる「庭園風季節のサラダ」。40種類ほどの野菜を使い、苦味、酸味、甘味などの味わい、さまざまなテクスチャーを楽しめる

画像: ダイニングの広い窓から富士山が眺められる好立地 PHOTOGRAPHS: COURTESY OF TORAYA

ダイニングの広い窓から富士山が眺められる好立地
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF TORAYA

 土地の食材を使うことは地域の活性化につながり、レストランの存在意義にも結びつく。「自分は、食材の命を預かり、料理をするだけです。そのお皿がお客さまの記憶に残るのが何よりの喜びですね」。昨年、パリで店を開けられない日々が続いた。そのぶん、考える時間を持てたという。「『とらや』のあんこを体験できる唯一のレストラン。お客さまにとって世界一のお店を目指します」。小林圭の世界はどこまで広がり、深まっていくのだろう。

画像: 小林 圭(KEI KOBAYASHI) パリの「Restaurant KEI」オーナーシェフ。「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」でスーシェフを務め、2011年に独立。翌年一ツ星、2017年に二ツ星、2020年には三ツ星を獲得

小林 圭(KEI KOBAYASHI)
パリの「Restaurant KEI」オーナーシェフ。「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」でスーシェフを務め、2011年に独立。翌年一ツ星、2017年に二ツ星、2020年には三ツ星を獲得

Maison KEI(メゾン ケイ)
住所:静岡県御殿場市東山527-1
営業時間:[ランチ]11:30〜、[ディナー]17:30〜
電話:0550-81-2231
定休日:火・水曜
公式サイト

※ 掲載商品の価格は、特に記載がないかぎり、「税込価格」で表示しています。ただし、2021年3月18日以前に公開した記事については「本体価格(税抜)」での表示となり、 掲載価格には消費税が含まれておりませんのでご注意ください。

 

This article is a sponsored article by
''.