京都生まれの京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!と、長きにわたり業界の人々がブ厚い信頼を寄せる、アマジュンこと天野準子さん。今昔とりまぜ、京都ならではの絶品満腹口福アドレスを教えてもらいます。第19回は、「UE」をご案内します

TEXT&PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

 京都は三方を山に囲まれた盆地であり、とにかく蒸し暑い。今月は、そんな京都の夏の暑さをしばし忘れさせてくれるスポットやメニューを紹介。第一弾は、7月14日にオープンする祇園のルーフトップバー「UE」をご案内します。

祇園「UE」

画像: 鴨川を見下ろす絶景が広がるルーフトップ PHOTOGRAPH BY MITSURU WAKABAYASHI

鴨川を見下ろす絶景が広がるルーフトップ
PHOTOGRAPH BY MITSURU WAKABAYASHI

 7月14日、雑居ビルをリノベーションした祇園の複合施設「ygion」の屋上に期間限定オープンした「UE」(~11月上旬予定)。鴨川と平行して走る川端通沿いに建ち(エントランスは大和大路通側)、ビル自体も5階建てで高層すぎず、京都で一番、鴨川に一番近いルーフトップバーになっている。

画像: 鴨川沿いに立つ川床に明かりが灯る夜の景色を眼下に楽しめる

鴨川沿いに立つ川床に明かりが灯る夜の景色を眼下に楽しめる

 鴨川沿いには、京都の夏の風物詩である川床が立ちならび、遠くには比叡山をはじめ、山々が広がり、古都の風情溢れる景色が楽しめる。

画像: 高層ビルが少なく、昼間は遠くの山々まで一望できる。モヒート¥1,200

高層ビルが少なく、昼間は遠くの山々まで一望できる。モヒート¥1,200

 午後5時オープンで、日暮れ前と後の景色では、違った趣に。西向きに視界が広がり、夕暮れ時も最高だ。

画像: 大和大路通沿いに建つ雑居ビル「y gion」

大和大路通沿いに建つ雑居ビル「y gion」

 「UE」が屋上にある「y gion」は、元々はスナックやバーがひしめく雑居ビルだったが、2017年、カルチャーを発信する新たな複合施設として生まれ変わった。ビル内には、ギャラリーやショップ、ポップアップショップや展示会が開催されるイベントスペースもあり。ルーフトップバーは、以前も夏限定でオープンしていたが、コロナ禍だったこともあり、2年ぶりに復活。これまではドリンクのみだったのが、今年からはフードもも加わり、”大人のビアガーデン”をテーマに新体制でスタートした。

画像: スパイスの効いたアテ盛り¥1000。この日は、中東風スパイスを添えたフムス、4種キノコとナッツのディップ、夏野菜のアチャール、クラッカー付き

スパイスの効いたアテ盛り¥1000。この日は、中東風スパイスを添えたフムス、4種キノコとナッツのディップ、夏野菜のアチャール、クラッカー付き

 アルコールは、ハイボールやナチュラルワイン、フローズンカクテルなど、種類豊富。フードは、日替わりで酒の杯が進むスパイス料理をそろっている。

画像: シュウマイ¥900 PHOTOGRAPH BY MITSURU WAKABAYASHI

シュウマイ¥900
PHOTOGRAPH BY MITSURU WAKABAYASHI

 キャッシュオンで気軽に利用できるので、鴨川から吹く川風と風情溢れる景色を感じに立ち寄ってみてください。

画像: 2007年のオープン以来、さまざまなポップアップイベントを開催し、カルチャーを発信する「ygion」。旦那衆が集う花街、祇園で異色の存在だ

2007年のオープン以来、さまざまなポップアップイベントを開催し、カルチャーを発信する「ygion」。旦那衆が集う花街、祇園で異色の存在だ

UE
住所:京都市東山区弁財天町19 ygion屋上
営業時間:17:00~23:30 (※11月上旬までの期間限定オープン)
定休日:無休(雨天休業、Instagramストーリーでお知らせ)
TEL. なし
公式サイトはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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