RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

「玄米にとても合うのよ」と教えてくれたラムの味噌焼き
「玄米には、肉なら羊や豚、鶏肉のシンプルな料理を添えて」
ラムチョップといえば、洋風やエスニック料理のイメージがあるが、今回は肉のジューシーさに味噌の香ばしさが加わった和風のローストをご紹介。
「この料理には玄米を添えるのが我が家の定番です。玄米には、肉なら牛肉より豚や鶏、羊肉がなぜか合います。魚ならマグロや白身魚ではなく、青背の魚が合う。しかも、複雑な味に仕立てるのではなく、シンプルな調理法で、調味料もシンプルなものがフィットしますね」。
玄米には、素朴な味わいと噛み応えある、その穀物パワーに負けない、ナチュラルで口当たりのしっかりしたおかずが寄り添う。
「味噌はお好みのものでよいのですが、私は麹を多めに使った、塩分がしっかり目のものを使います。白味噌など、甘めの優しい味のものは合わないですね」。写真ではラムにロメインレタスを付け合わせたが、これもドレッシングで和えずに素材の味わいをそのままに添えて。ラムと玄米の力強い味を引き立ててくれる。

<材料 作りやすい分量>
ラムチョップ 4本
にんにく 2片
●にんにく味噌
好みの味噌 小さじ8
にんにく(すりおろし) 1片分
ごま油(香りの強いもの) 少量
<作り方>

1 にんにく味噌を作る。味噌とにんにくを合わせてから、ごま油を加えてよく混ぜる。

2 ラムチョップに1の味噌を塗る。

3 にんにくを叩き、2の味噌の上にのせる。

4 約250℃のオーブンで10分ほど、表面にこんがり焼き色がつくまで焼く。お好みでレタスなどの葉物類と共に器に盛り、玄米を添える。

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
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