「おいしいものは身体にいいのよ」。有元葉子さんはしばしばこの言葉を口にする。「野菜が身体にいいのはもちろんです。ただ、運動したら、肉や揚げものをたっぷり食べたいし、疲れたときには甘いものが欲しくなります」と有元さん。「見知らぬ土地で、スマホ頼みではなく、太陽の位置や見える景色を頼りに歩くと認知機能が高まると聞きました。食べることについても同様に、自分の身体の声を頼りにしてはいかがでしょう」有元葉子さん直伝の、真っ当においしく、体にやさしい、理にかなった調理法と食べ方をお届けします。第14回は、玄米ご飯によく合うラムチョップの味噌焼きをマスター!

RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

画像: 「玄米にとても合うのよ」と教えてくれたラムの味噌焼き

「玄米にとても合うのよ」と教えてくれたラムの味噌焼き

「玄米には、肉なら羊や豚、鶏肉のシンプルな料理を添えて」

 ラムチョップといえば、洋風やエスニック料理のイメージがあるが、今回は肉のジューシーさに味噌の香ばしさが加わった和風のローストをご紹介。
「この料理には玄米を添えるのが我が家の定番です。玄米には、肉なら牛肉より豚や鶏、羊肉がなぜか合います。魚ならマグロや白身魚ではなく、青背の魚が合う。しかも、複雑な味に仕立てるのではなく、シンプルな調理法で、調味料もシンプルなものがフィットしますね」。
 玄米には、素朴な味わいと噛み応えある、その穀物パワーに負けない、ナチュラルで口当たりのしっかりしたおかずが寄り添う。

「味噌はお好みのものでよいのですが、私は麹を多めに使った、塩分がしっかり目のものを使います。白味噌など、甘めの優しい味のものは合わないですね」。写真ではラムにロメインレタスを付け合わせたが、これもドレッシングで和えずに素材の味わいをそのままに添えて。ラムと玄米の力強い味を引き立ててくれる。 

画像: 「玄米には、肉なら羊や豚、鶏肉のシンプルな料理を添えて」

<材料 作りやすい分量>
ラムチョップ 4本
にんにく 2片
●にんにく味噌
好みの味噌 小さじ8
にんにく(すりおろし) 1片分
ごま油(香りの強いもの) 少量

<作り方>

画像: 1 にんにく味噌を作る。味噌とにんにくを合わせてから、ごま油を加えてよく混ぜる。

1 にんにく味噌を作る。味噌とにんにくを合わせてから、ごま油を加えてよく混ぜる。

画像: 2 ラムチョップに1の味噌を塗る。

2 ラムチョップに1の味噌を塗る。

画像: 3 にんにくを叩き、2の味噌の上にのせる。

3 にんにくを叩き、2の味噌の上にのせる。

画像: 4 250℃のオーブンで約⚫︎分焼く。お好みでレタスなどの葉物類と共に器に盛り、玄米を添える。

4 250℃のオーブンで約⚫︎分焼く。お好みでレタスなどの葉物類と共に器に盛り、玄米を添える。

画像: 有元葉子(ありもとようこ) 料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。 公式サイトはこちら

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら

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