水と白玉粉さえあれば、思い立ったらすぐに作って食べられる。こねる作業は手ざわりも楽しく、お湯に白玉が浮かぶ様子は目にも楽しく。作りたての白玉のなめらかな口あたりとのどごしのよさ、そして、おいしさときたら格別です。白玉は、自分で作ればもっと楽しい、もっとおいしい。残暑厳しい折には冷やした白玉に、メープルシロップをたっぷりと。添える果物に季節を感じるのもまた楽しからずや。寒くなったら、温かい白玉ををいただくのもまたうれしい

RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

画像1: 有元葉子さんの
「おいしいものは身体にいいのよ」
Vol.28 フルーツいっぱい、メープル白玉

もっちり、つるん。なめらかな白玉

 つるっとした口当たりが楽しい白玉。
「白玉粉と水さえあれば、ささっと作れます。こつは、白玉粉に水を加えてこねるとき、ごく少量ずつ水を加えていくこと。白玉粉の状態や気温、湿度によって加える水の量を変えたいので、必ず少量ずつ。手でこねながら、かたさを確認しましょう」と有元さん。

「耳たぶくらいのやわらかさ」になったら水を加えるのをやめて、手のひらでこねてひとまとめに。やわらか過ぎたら粉を足して。今回は真ん中をへこませたが、まんまるのボール状にしても。ゆで上がったら、すぐ冷水にとるのもポイント。

「フルーツは白玉だんごとほぼ同じ大きさに切ると食べやすいですね。秋になればぶどうや柿、冬からは柑橘類やりんご、いちごもいいですね。これにメープルシロップをたっぷりかけるのがお気に入りの食べ方です。上等なデザートになりますよ」

 煮小豆を添えるだけでも。何もなければ、お砂糖をまぶすだけ、はちみつをかけるだけでも充分。寒い季節は熱々のぜんざいに入れても。「ゆでずに、丸めて素揚げしてお砂糖をまぶすのもおすすめです」。いろいろにアレンジできて気軽に作れる白玉は、おうちのおやつにぴったり。白玉粉を常備して作ってみて。

画像: もっちり、つるん。なめらかな白玉

<材料(4人分)>
白玉粉 100g
水 100㎖弱
好みのフルーツ(写真はメロン、ブルーベリー、ラズベリー、パイナップルなど) 各適量
寒天(市販) 適量
メープルシロップ 150㎖

<作り方>

画像: 1白玉粉に水を少しずつ加えてこねる。最初は白玉粉の粒をつぶすように、指先で水を混ぜ合わせる。ある程度つぶれたら、手のひらでよくこねる。残りの水は手のひらに少しずつ注ぎながら加えてこねるとよい。水は全量使わなくてもよい。

白玉粉に水を少しずつ加えてこねる。最初は白玉粉の粒をつぶすように、指先で水を混ぜ合わせる。ある程度つぶれたら、手のひらでよくこねる。残りの水は手のひらに少しずつ注ぎながら加えてこねるとよい。水は全量使わなくてもよい。

画像: 2耳たぶくらいのやわらかさになり、ボウルと手に生地がくっつかなくなったら、ひとまとめにする。ちぎってひと口大(直径2cmほど)に手のひらで転がして丸め、真ん中を指で押してへこませる。

耳たぶくらいのやわらかさになり、ボウルと手に生地がくっつかなくなったら、ひとまとめにする。ちぎってひと口大(直径2cmほど)に手のひらで転がして丸め、真ん中を指で押してへこませる。

画像: 3 たっぷりのお湯を鍋で沸かし、白玉をゆでる。

たっぷりのお湯を鍋で沸かし、白玉をゆでる。

画像: 4浮き上がってきたら、さらに1〜2分ゆで、やらかさを指で確認してからすくい上げ、冷水に移す。

浮き上がってきたら、さらに1〜2分ゆで、やらかさを指で確認してからすくい上げ、冷水に移す。

画像: 5 メロンなどのフルーツはひと口大に切り、ベリー類などはそのままボウルに。寒天も加えて合わせておく。

メロンなどのフルーツはひと口大に切り、ベリー類などはそのままボウルに。寒天も加えて合わせておく。

画像: 6 5のボウルに、水気をきった白玉を加え、メープルシロップも入れて混ぜ合わせる。

5のボウルに、水気をきった白玉を加え、メープルシロップも入れて混ぜ合わせる。

画像: 7よく混ぜ合わせたら、器に取り分ける。

よく混ぜ合わせたら、器に取り分ける。

画像: 有元葉子(ありもとようこ) 料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。 公式サイトはこちら

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら

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