季節の野菜の美味しさを知り尽くす料理家・平野由希子さんが、魅惑の野菜料理と相性のよいお酒のペアリングをトレンド視点で提案。記念すべき第50回は、みずみずしいアスパラ菜と発泡ワインで春の訪れを味わう!

BY YUKIKO HIRANO

画像: アスパラ菜にオーストリアの泡を合わせて春爛漫!

アスパラ菜にオーストリアの泡を合わせて春爛漫!

「菜の花」は、アブラナ科の黄色い花芽の総称。春が深まると、なじみ深い菜花のほかに、のらぼう菜、からし菜、小松菜や青梗菜の花芽など、さまざまな“菜の花類”が店先に並ぶ。今回取り上げるのは「アスパラ菜」。中国野菜の菜心と紅菜苔を交配して育成された菜の花の一種で、アスパラに似た風味と歯応えからその名が付いた。春を中心に、秋にも旬を迎え、「オータムポエム」とも呼ばれる。「アスパラ菜はクセがなく、軸も柔らかくて甘味があり、とてもおいしい野菜。ゆでる、炒める、煮るなど様々な調理ができますが、その味を生かす調理をしたいですね。そして、おいしいワインを合わせて味と香りを受け止めましょう」(平野さん)

レシピ1:アスパラ菜のオイル蒸し

 少量の水とオイルで蒸し煮にすると、菜の花の味わいを存分に味わえる。にんにくとアンチョビの香りをまとわせて、卵の黄身をからめて召し上がれ。

画像: シンプルなゆえに飽きない、覚えておきたい調理法がオイル蒸し。様々な緑野菜で作れる

シンプルなゆえに飽きない、覚えておきたい調理法がオイル蒸し。様々な緑野菜で作れる

<材料 2人分>
アスパラ菜150g、にんにく(半分に切り、つぶす)1片、アンチョビ(粗く刻む)2枚、卵2個、パルミジャーノチーズ(おろす)、オリーブオイル、塩、こしょう

<作り方>
 アスパラ菜を水に漬けてシャッキリとさせてから、長さを半分に切る。
 鍋にオリーブオイル大さじ1、にんにくを入れて弱火にかける。香りがしてきたらアンチョビを加える。
 の鍋に茎を入れ、その上に花芽の部分を乗せて、水大さじ3を加え、中火にかける。鍋が温まったら弱火にし、ふたをして3〜4分を目安にオイル蒸しにする。途中で上下を返す。
 フライパンにオリーブオイルを熱し、卵を割り入れて目玉焼きを作る。
 皿にアスパラ菜を乗せ、目玉焼きをのせ、チーズ、こしょうをふる。

レシピ2:アスパラ菜とやりいかのスパゲッティ

 茎も柔らかで、さっと炒めるだけでおいしいアスパラ菜。旬のやりいかを組み合わせて春爛漫パスタに。

画像: アーリオオーリオ味だけでなく、バター醤油味にするのもおすすめ

アーリオオーリオ味だけでなく、バター醤油味にするのもおすすめ

<材料 2人分>
アスパラ菜150g、やりいか2はい、スパゲッティ160g、にんにく(輪切りにして、芽をとる)1片、赤唐辛子(半分に切って種をとる)1本、オリーブオイル 大さじ2〜3、白ワイン大さじ2、塩、こしょう

<作り方>
 やりいかは内臓を取り除き、皮付きのまま輪切りにする。足は包丁の背で吸盤をしごき、食べやすく切る。アスパラ菜は3センチ長さに切る。
 塩を加えた湯でスパゲッティをゆでる。
 フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れ弱火で熱し、香りが立ってきたら、いか、白ワインを加えてさっと炒め、アスパラ菜を加えて色鮮やかになるまで炒め、ゆで汁適量を加え混ぜる。
 ゆであがったスパゲッティを加え、混ぜ合わせる。オリーブオイル、塩、こしょうで味を調える。

【今月のお酒セレクト:フランツ・シュトロマイヤー ブラン・ド・ブランN12023】

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO

 オーストリアの自然派生産者の中でも高い人気があり、NOMAのトップソムリエも頻繁に訪れるというワイナリー。栽培において大切なことは、一つの畑に多様な生命、たくさんの動物が存在することだという。「シュトロマイヤーのワインを空ける時には心が躍ります。エネルギーを感じる特別な泡。合わせたいのは、やっぱり自然な素材を使った料理。ゆっくり向き合って味わいたいワインです」(平野さん)

平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

画像: 平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

 平野由希子さんが主宰する料理教室cusine et vin が、ナチュラルワインの定期便コースを開始。隔月にワイン5~6 本、もしくは3本のスパークリングワインが届くメンバーシップコースで構成。お届けするワインにはどんな料理が合うか、などの情報も一緒に送ってくれる。
「空前のナチュラルワインブームですが、自分で選べないという方も多くいます。不安定な部分もあるナチュラルワインはワインの状態、ボトルを空けるタイミングもとても大切です。私とスタッフが試飲をして心からおいしいと思ったワインだけをセレクトしてお届けします」と平野さん。
「週末ごはん会に合うワインを選んでほしい」「ナチュラルな野菜料理に合うワインが飲みたい」などのリクエストにもお応えできるオーダーメード感覚のコースを目指しているのだそう。

定期便の公式サイトはこちら

猫と旅した南仏での3週間を詰め込んだ、平野さんの新著が発売中

「カブルスピーヌ村は、南仏にある人口100人ほどの小さな村。カフェもなければスーパーもパン屋もない。何にもないけど、雄大な自然とたくさんの猫に出会える美しいところ。そんな村を愛猫クミンとともに訪問してみた」ーー

 平野由希子さんが、愛猫のクミン君とともに訪れた南フランスでの3週間。築1000年の石造り古民家に滞在しながら、羊肉料理やカスレ、朝どれのさやいんげんサラダなど、新鮮な素材を使った絶品料理に舌鼓を打ち、地元の人々や近所の猫と触れ合い、自然豊かな田舎を満喫する、まるで夢のような時間を詰め込んだ一冊。ペットとともに飛行機旅をするための役に立つ情報も満載!

画像: 『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』 著者:平野 由希子 ¥2,090 産業編集センター刊

『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』

著者:平野 由希子
¥2,090
産業編集センター刊

平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。
公式サイトはこちら

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