BY YUKIKO HIRANO

なす×ピノ・ノワールの味と香りのするビールで夏に乾杯!
香ばしい焼きなす、艶やかな茄子紺の揚げ浸し、糠漬け、味噌炒め……なすは多彩な方法で調理され、古来より愛されている夏野菜だ。夏に採れる野菜「夏の実」から「なすび」になり「なす」と呼ばれるようになったとも言われている。「花椒をぴりりと効かせた揚げ物、仕上げにバルサミコ酢を加えた煮物と、お酒のすすむおかずに仕立てました。『冷たいビールを』という声が聞こえてきそうですが、やっぱりワインも捨てがたい。そこで、ピノ・ノワールの澱を使用して作られたフランス・ジュラのビールを合わせてみました。ビールもワインも飲みたい気持ちを満たす欲張りなセレクトです」(平野さん)
レシピ1:なすの山椒揚げ
カリッとした衣の中のジューシーななすに、痺れる辛さの花椒と唐辛子でビールがすすむ!

衣に油を入れて作るのが平野流。誰でも失敗なくカリッと揚げられる
<材料 2人分>
なす2本、米油 塩小さじ1/2
A [薄力粉大さじ3、米油大さじ1と1/2、水大さじ3]
B [にんにく、しょうが各1かけ(みじん切り、赤唐辛子1本(種をとり小口切り)、花椒小さじ1)
<作り方>
1 なすは皮を縞目にむき、1センチ厚さに切る。
2 ボウルにAの薄力粉、米油を入れてよく混ぜ、そこに水を加えて衣を作る。
3 2の衣になすを加えて衣をつけ、180℃に熱した油でカリッとするまで揚げ、バットにあげて油を切る。
4 フライパンに米油大さじ1/2、Bを入れて弱火にかけて香りを出す。3のなす、塩を加えてからめる。あれば花椒パウダー、ティムールペッパーなどを加えるといい。
レシピ2:なすの田舎煮 バルサミコ風味
焼きつけたなすを水と醤油で煮て、仕上げにバルサミコ酢。シンプルな味付けなのに、なすと油の相性で旨みとコクが生まれる。

温かくても冷たくても。作り続けたいおかずのひとつ
<材料 2~3人分>
なす3個、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ3、醤油大さじ1、水大さじ3、バルサミコ酢大さじ1、みょうが2個(小口切り)、青じそ5枚(千切り)
<作り方>
1 なすは縦半割りにし、皮目に斜めに細かく切り込みを入れる。にんにくは半分に切り、芽を取ってつぶす。
2 フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて熱し、なすの皮目を下にして焼く。なすの色が鮮やかになったら、返して反対側も焼く。
3 水、醤油を入れてふたをして5分煮る。仕上げにバルサミコ酢を加えて水分を飛ばすようにして煮る。
4 器に3を盛り、みょうが、青じそをのせる。

なすは皮目から焼きつけることで色鮮やかに。調理の途中でなすが油を吸ってしまうが、火が通るとなすから油が滲み出てくるので、分量以上に加えないこと
【今月のお酒セレクト:ブラスリー ルヴァン マセラシオン ピノ・ノワール】

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO
ジュラの偉大なワインメーカー、ステファン・ティソを父に持つエリック・ティソが手がける熟成ビール。ステファン・ティソのワインの澱、絞り滓とともにオーク樽で自然発酵。賞味期限はなんと10年!「しっかりとした酸味と赤系果実の味わいがします。ビールなのに、ピノ・ノワールを感じる味わいに驚きました。クラフトビールとナチュラルビールの交差点に存在する唯一無二のビールです」(平野さん)
平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

平野由希子さんが主宰する料理教室cusine et vin が、ナチュラルワインの定期便コースを開始。隔月にワイン5~6 本、もしくは3本のスパークリングワインが届くメンバーシップコースで構成。お届けするワインにはどんな料理が合うか、などの情報も一緒に送ってくれる。
「空前のナチュラルワインブームですが、自分で選べないという方も多くいます。不安定な部分もあるナチュラルワインはワインの状態、ボトルを空けるタイミングもとても大切です。私とスタッフが試飲をして心からおいしいと思ったワインだけをセレクトしてお届けします」と平野さん。
「週末ごはん会に合うワインを選んでほしい」「ナチュラルな野菜料理に合うワインが飲みたい」などのリクエストにもお応えできるオーダーメード感覚のコースを目指しているのだそう。
猫と旅した南仏での3週間を詰め込んだ、平野さんの新著が発売中
「カブルスピーヌ村は、南仏にある人口100人ほどの小さな村。カフェもなければスーパーもパン屋もない。何にもないけど、雄大な自然とたくさんの猫に出会える美しいところ。そんな村を愛猫クミンとともに訪問してみた」ーー
平野由希子さんが、愛猫のクミン君とともに訪れた南フランスでの3週間。築1000年の石造り古民家に滞在しながら、羊肉料理やカスレ、朝どれのさやいんげんサラダなど、新鮮な素材を使った絶品料理に舌鼓を打ち、地元の人々や近所の猫と触れ合い、自然豊かな田舎を満喫する、まるで夢のような時間を詰め込んだ一冊。ペットとともに飛行機旅をするための役に立つ情報も満載!

『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』
著者:平野 由希子
¥2,090
産業編集センター刊
平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。
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