ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河M83。

ピンク色の箇所は、新しい星が活発に誕生している場所だ

© NASA, ESA, AND THE HUBBLE HERITAGE TEAM(STSCI・AURA)



 今年、NASA(米国航空宇宙局)は設立60周年を迎える。その間、NASAはアポロ計画や国際宇宙ステーション計画などの有人宇宙開発を遂行。また惑星探査機や観測衛星、宇宙望遠鏡を使った宇宙観測においても大きな功績を上げてきた。“宇宙とはどんな場所なのか”を知る手かがりとなる天体写真を、もっとも多く保有しているのもNASAだ。


 東京ミッドタウンにある富士フイルムフォトサロン東京で開催中の「138億光年 大いなる宇宙の旅」展では、NASAの天体写真のアーカイブからベストセレクションをピックアップして展示。壮麗なる宇宙のイメージを、高品質の銀塩プリントで眺められる貴重な機会でもある。



探査機ルナー・リコネッサンス・オービターが月を周回する軌道から見た地球

© NASA・GODDARD・ARIZONA STATE UNIVERSITY



太陽観測衛星SDOが撮影した太陽表面。

太陽の彩層のガスが吹き上がった「プロミネンス」をはっきりととらえた

© NASA'S GODDARD SPACE FLIGHT CENTER・SDO



土星探査機カッシーニがとらえた土星とその衛星タイタン

© NASA・JPL-CALTECH・SPACE SCIENCE INSTITUTE



 展示は、2部構成。第1部は、太陽系の天体にフォーカスし、国際宇宙ステーションから見た地球や太陽のフレア現象、「土星探索幾カッシーニ」などの探索機が撮影した各惑星のイメージを紹介。続く第2部ではスケールを拡大し、星の誕生や死滅現象に関係する星雲や銀河のダイナミックな姿をとらえた写真が並ぶ。これらは観測のために撮影されたもので、いわば宇宙サイエンスの重要な資料なのだが、そのビジュアルはじつに絵画的。アニメーションや映画のワンシーンのような、超現実的な美しさをたたえている。


 そもそも宇宙は超現実的だ。「138億年前、ビッグバンという大爆発により宇宙は生まれた」とか「宇宙空間は膨張していて“果て”にいくほど時間の流れが速くなる」という事実を私たちは知っている。が、それらは宇宙物理学における計算や仮定のうえに成り立っているものであり、その意味で、われわれがイメージしている宇宙とは仮構的であり、フィクションだ。本展では、最先端の科学技術がとらえた宇宙の実像とともに、アートのように見る者の想像力を自由に喚起する、そんなフィクショナルな宇宙の姿も垣間見ることができる。



ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた散開星団ピスミス24

© NASA, ESA, AND J. MAÍZ APELLÁNIZ

(INSTITUTO DE ASTROFÍSICA DE ANDALUCÍA, SPAIN)

 



「138億光年大いなる宇宙の旅」

〜NASA 60周年 天体写真ベストセレクション

<東京展>

会期:〜7月11日(水)

会場:富士フイルムフォトサロン東京

住所:東京都港区赤坂9-7-7

開館時間:10:00〜19:00(※入場は終了10分前まで)

入場料:無料

電話:03(6271)3350

※<大阪展>は、7月27日(金)〜8月8日(水)に

富士フイルムフォトサロン大阪で開催

公式サイト






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