アンチエイジング、
はじめの一歩

The Molecular Knowledge of Anti-aging
誰もが気になる体や肌の老化。その速度を遅らせるために有効な、最新の「検査」を試してみた

BY YUUMI FUJII, PHOTOGRAPHS BY MARIKO TOSA

 アンチエイジング――。ある程度の年齢になれば、誰もが気になるこのワード。日本語では「抗老化」「抗加齢」と表現され、文字のごとく、老化や年齢に“抗う”ことで若返りを図る、といったイメージが一般的だ。

 美容業界においてもエイジングケアコスメの開発は化粧品メーカーで大きなウエイトを占め、国内外の大学や専門機関との共同研究にも積極的だ。だが、アンチエイジングといって真っ先に思い浮かべるのは、やはり美容医療だろう。世界的にも、美容医療なしにはアンチエイジングを語れなくなっている印象すらある。

 しかし、アンチエイジングとは見た目の若さに限ったことではない。老化とは、成長が止まった時点から体の機能が低下していくことをさす。つまり、細胞機能が低下することで、容姿の衰えだけでなく、記憶力や体力、気力の低下、果ては病気のリスクの増加が生じる。これを少しでも遅らせること、急激に落ちていく身体のエイジング曲線の角度を“緩やかにする”ことがアンチエイジングなのだ。

 朝食抜きや糖質制限といったライフスタイルにはじまり、高濃度ビタミンC点滴や腸内クレンズ、アメリカの抗加齢医学会ではすでに常識とうたわれる副腎疲労に着目した生活改善など、ちまたには多くのアンチエイジング情報があふれ、話題のメソッドは刻々と変化していく。どれも理論を聞けば納得するし、今すぐ実践したくなる。しかし、自分にとって本当に必要なのか、何をもって必要と判断するかは正直、難しい。「松倉クリニック&メディカルスパ」の松倉知之院長は、こうした“アンチエイジングの流行”について次のように語る。

「そもそもアンチエイジングとは、“いい状態の細胞が機能している”こと。加齢によって落ちた細胞機能を活性化できれば、理論的にはどのエイジングケアも間違いではありません。しかし、人間の体は何かひとつを採り入れたからといって細胞賦活するものではなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど各種栄養素と、体内器官の正常な働きを保つために分泌されるホルモンが互いにバランスを保ちながら身体的機能を維持しています。つまり、加齢や生活習慣によって不足する栄養素やホルモンを正常な状態にすればよい状態が長く保て、それがアンチエイジングへとつながるのです」言うまでもなく、すべての細胞は食事によって摂り入れた栄養素からつくられているのだが、現在は食材自体の栄養価が低く、体によくない成分が含まれている加工品を摂る機会も多くなっている。圧倒的に栄養バランスは悪くなっていると、松倉院長は警告する。

 この栄養バランスの機能評価ができるのが「松倉式メディカル栄養療法検査」だ。血液と尿を分析することにより、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの過不足と脂質代謝の状態など、76個の項目を細かく解析。約3週間後、検査結果と問診票をもとに、医師がカウンセリングをし、現在の体に必要な栄養素をサプリメントとして処方してくれる。同時に、25歳をピークに減っていくホルモン量を調べることも、現在の体を知るうえで有効な手段となる。

画像: 女性の場合は生理日を避け、食事を8時間抜いて血液と尿を採取する。所要時間は約30分。約3週間後、検査データに基づいて医師のカウンセリングを受ける。「確実に必要なものを補完することで、体や肌だけでなく、 気力やメンタルにも大きな変化が表れます」と松倉院長

女性の場合は生理日を避け、食事を8時間抜いて血液と尿を採取する。所要時間は約30分。約3週間後、検査データに基づいて医師のカウンセリングを受ける。「確実に必要なものを補完することで、体や肌だけでなく、
気力やメンタルにも大きな変化が表れます」と松倉院長
 

「総合ナチュラルホルモン補充療法」は、不足しているホルモンをただ補って解決する従来の方法とは異なり、ホルモン全体のバランスをとることで、理想的な体へと近づけることが目的だ。ちなみに、ナチュラルホルモンとは、人工的に作られたホルモンとは異なり、体内で作られるホルモンと同様の構造をもつホルモンのことで、体の中で理想的な働きをする。しかし、ナチュラルホルモン製剤は国内では製造されておらず、松倉クリニック&メディカルスパでは、アメリカ製の100%ピュアで医療品グレードのナチュラルホルモン薬を使用している。

「これらの検査では一元的な見方をせず、あらゆる角度からその人にとっての各栄養素の過不足を調べます。たとえば、健康上の大敵のように思われているコレステロールも、一方ではホルモンや細胞膜をつくる原料になるという重要な働きがあります。そのため、この数値が低すぎると、肌の老化が促進する原因になる。不足している栄養素を適切に摂り、ホルモンバランスを整えることによって体の機能が整えられ、病気や不調を防ぎ、より快適で健康的な生活が送れます」

画像: 健康診断の数値評価とは違い、数値が低くてもバランスをとるためにサプリメントが処方される場合も

健康診断の数値評価とは違い、数値が低くてもバランスをとるためにサプリメントが処方される場合も

 このふたつの検査から処方された各種サプリとホルモン薬を3カ月以上服用したところ、動きやすさを実感。劇的ではないが、周囲からは「いつも元気」「肌がきれい」と“若さ”を褒められることが多くなった。

画像: 必要であればサプリメント(料金別途)が適正量処方される。体の状態によっては「総合ナチュラルホルモン補充療法」¥131,500(初年度血液検査、米国医師処方箋料込)も(写真はホルモン薬)

必要であればサプリメント(料金別途)が適正量処方される。体の状態によっては「総合ナチュラルホルモン補充療法」¥131,500(初年度血液検査、米国医師処方箋料込)も(写真はホルモン薬)

 もっと若々しく、もっとアクティブに、もっと美しくなりたいというのは誰もが抱く願い。そのためのアンチエイジングの第一歩は“自分を知る”ことだ。科学の進歩によって老化速度を遅らせられる現代、肌や体の弱点を知り、補完し、体の機能を整える。これこそが、今すべきアンチエイジングといえるだろう。 

 

松倉式 メディカル栄養療法検査(分子整合栄養学)
松倉クリニック&メディカルスパ
料金:¥20,000(検査結果カウンセリング料別途 ¥10,000) 
住所:東京都渋谷区神宮前4-11-6 表参道千代田ビル 9F
TEL:03(5414)3600
診療時間:10:00~20:00、~19:00(土・日・祝日)
公式サイト

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