BY YUUMI FUJII, PHOTOGRAPH BY YASUHISA KIKUCH(i vale.)and TOSHIMASA OHARA (STILL) , HAIR & MAKEUP BY YUSUKE KAWAKITA,STYLED BY YOKO KAGEYAMA(eight peace)
この一年、戸田恵梨香の活躍がすさまじい。連続ドラマのヒット、立て続けに公開された映画、9月30日からはNHKの連続テレビ小説のヒロインにも決まり、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。今、女優として、さらにひとりの女性としても乗りに乗っている印象だ。
それを象徴するかのように彼女の美しさにも磨きがかかっている。もともと正統派美人のイメージではあるけれど、力強い光を宿す瞳、いきいきと輝くその肌は、そのまま彼女の自信や幸福感を表しているよう。
じつはここにはひとつの転機があった。きっかけとなったのは、フランスのラグジュアリーコスメティックブランドであるランコムの日本ミューズの就任。
「ちょうど1年前にランコム ミューズのお話をいただいたときは、華やかなラグジュアリーブランドの世界観を私が表現するのに正直とまどいがありました。でも、ミューズとしてランコムのフレンチエスプリに触れるほどに自分と近いものを感じて。今ではランコム ミューズを楽しくやらせていただいています」
そうほほ笑む戸田さん。自分の想いが相手にきちんと伝わるよう、言葉を選びながら丁寧に話すその姿からは、いかに彼女がランコム ミューズの使命を大切にしているかがうかがえる。
「私は常に“進化したい”と思っているんです。ランコム ミューズとしても、肌で、メイクで、ランコムの女性像をどうしたら魅力的に伝えられるかを考えながら活動しています。今回は春の息吹、“呼吸”をテーマに、流れるような動きをつけてみました。やわらかいものから何かが生まれ出るような、ハッピーなオーラをお伝えできていればいいんですが」