ちまたで評判の化粧品の背景には、人知れぬ開発の苦難がある。なぜすごいのか、どうすごいのか? 誰よりもそれをいちばんよく知る開発者に迫るインタビュー連載。第7弾は「アルビオン フローラドリップ」

BY MIYUKI NAGATA, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

「アルビオン」といえば真っ先に頭に浮かぶのが、「薬用スキンコンディショナーエッセンシャル」。通称“スキコン”、発売から45年を経てなお人気のロングセラー化粧水だ。「スキコンと同じくらい、みなさまに長く愛していただける製品を開発すること。これが最初のミッションでした」そう語るのは、商品開発部の丸島陽子さん。今から6年前にミッションを受け、「フローラドリップ」の開発がスタートした。

画像: アルビオン 商品開発部 丸島陽子さん 入社以来、一貫して商品開発を手がけ、数々のヒット作を生み出す。新ファンデーション、パウダレストも話題となるなど、今の美容界を牽引する商品開発者のひとり

アルビオン 商品開発部 丸島陽子さん
入社以来、一貫して商品開発を手がけ、数々のヒット作を生み出す。新ファンデーション、パウダレストも話題となるなど、今の美容界を牽引する商品開発者のひとり

「まず考えたのが、お客様に“一生使い続けたい”と思っていただけるような製品をつくろうということでした。肌の悩みは年齢で変わっていきますし、季節によっても異なります。そのたびにお客さまが使う化粧品を変えるのではなく、化粧品の方がそのときどきの肌の状態に合わせてくれる。そんなアイテムなら、きっと“私のベストパートナーはこれ!”と思っていただけるはずだと考えました」

 着目したのは“植物”と“発酵”の力。「古来、さまざまな薬効があることで知られてきた植物には、肌に対して優れた効果を発揮するフィトケミカルが含まれています。アルビオンは植物研究のエキスパートを目指し、2009年秋田県の白神山地のふもとに研究所を開設して、メディカルハーブの栽培を始めました。その中から優れたフィトケミカルを持つ5種類の植物エキスを組み合わせ、なおかつそれらを発酵させることによって、フィトケミカルの量と種類を増やす。この方法により、普通に抽出しただけでは得られないくらい、有用成分がギュッと詰まった発酵液を開発したのです」

 とはいえ発酵という作業には知識と経験が必要だ。アルビオンが協力を要請したのが、創業1910年、いまや日本の醸造用のほぼすべての微生物を製造する「秋田今野商店」。同社が所有する膨大な数の有用微生物の中から、希少な純白麹しらかみが選ばれた。「発酵は自然まかせというイメージがありますが、現在は、発酵はこちらが狙った通りのものができるように、徹底した管理のもとで行われます。中でも麹は遺伝子解析が完了しているので、どうすればエイジングケアに有用な成分を多く生み出せるか、シミュレーションが可能です」

 

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