TEXT AND PHOTOGRAPHS BY NAMI IKUMA
薄毛というほどではなくても、年齢を重ねると根元が立ち上がりにくくなり、トップがペタンとつぶれがち。ここにボリュームを作ることが、若々しいスタイリングのカギになる。今回はふわっとした頭頂ボリュームの作り方と、ボリューム不足を感じさせないためのアレンジを紹介する。
カーラーとベース剤でトップをボリュームアップ
まずは、ヘアドライのときに根元からきっちり乾かすことがペタンコ回避のコツ。濡れた髪から乾かすときは、下から髪を持ち上げて、根元をかきあげるように乾かそう。夜洗って乾かすときも、しっかり根元から乾かしておくことで、翌朝にボリュームが出やすくなる。
また朝のスタイリングでは、トップにカーラーを巻いてからドライヤーを温風→冷風と当て、ボリュームの土台を作ろう。2本をつなげて幅を広くできるものなら、カーラー初心者でも使いやすくて便利。
ふんわりボリュームを出すには、カーラーを前のめりに巻くのがポイント
まず、トップの髪を平たく引き出し、前方に倒しながら、毛束の後ろ側にカーラーを当てて巻いていく。頭頂の真上でカールを作るのではなく、前方に傾けることで、カーラーを外したときにちょうど頭頂あたりでボリュームができる。髪が長い場合、毛先はカーラーに巻き込まず、外側に出しておこう。ショートなら、毛先まで巻き込んでOK。
さらにもう1本カーラー巻きを作る。最初に巻いたカーラーのすぐ後ろ(頭の左右のハチを結んだライン)で髪を平たくとり、同じように前方に倒しながら巻く。
このまましばらく放置しておいてから、温風→冷風とドライヤーを当て、カーラーを外す。ついたカールは必ず散らす。指先で地肌をこするようにするといい。全体を整えてからセットスプレーを振る。
夏こそチャレンジ! 白髪も薄毛もカバーしてくれる便利なターバン
慣れていないと、なかなか使うのに勇気がいるターバン。でも布の厚みの分、物理的に頭頂が高くなり、根元の白髪を隠せるなどいいことがいっぱい。初めてなら夏がベスト。どの人もファッションがカジュアルになるので違和感が少なくなる上に、頭皮と髪の紫外線防止の役目もしてくれる。髪が長めの人も短めの人でもできる簡単アレンジなので、ぜひ取り入れてみて。
伊熊奈美おすすめ!ターバン+おだんごスタイル
ただ後ろでまとめただけのひとつ結びやおだんごヘアは、トップのボリュームがないと老けた印象になりがち。でも暑い夏は髪はまとめておきたい......。そんなときにもターバンは大活躍。忙しくてスタイリングに時間がかけられない日も、ささっとまとめてターバンをつけるだけで、白髪や薄毛悩みをカバーしながら、おしゃれなスタイリングが決まる。
後れ毛で“こなれ感”をつくる、ターバン+おだんごヘアの作り方
①こめかみのあたりで後れ毛になる前髪を分けてから、後ろでひとつにゆるっと結ぶ。
②ゴムに毛束を巻きつけて、毛先はゴムにひっかけておだんごにしたら、ターバンをかける。
③前髪がある人は、仕上げに前髪を巻いた後、ターバンの前側におろしておいた後れ毛の毛筋を2〜3回に分けて巻いていく。
幼くならないか懸念されるターバンも、結び目を頭のてっぺんではなく、左右のどちらかに少しずらしてアシンメトリーにすると、大人でも決まりやすくなる。ターバンスタイルは、つけるだけで華やかになり、画面映えするので、オンラインミーティングにもおすすめ。ぜひお試しを。
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