BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO
咲き誇る華麗なバラから、雨に濡れた紫陽花がさえざえと庭や街を彩る日々へ――。6月は、やわらかな色彩に染まる美しい季節です。ヨーロッパでは、6月に結婚する花嫁は幸せになれるという言い伝えがあります。その由来のひとつは、ギリシャ神話で結婚や出産、育児を司る女神ユノが6月を守護しているから。そして、6月12日は縁結びの聖人アントニウスにちなんで「恋人の日」。そんな6月は、花嫁をお祝いするギフトをご提案しましょう。
末永い幸せを願って、ラッキーモチーフをシンボルにした美しいものや、サムシング ブルーのアイテムなどを選ぶと、お祝いの意図も伝わりやすく、喜ばれるはずです。ちなみになぜブルーなのかというと、青は聖母マリア様のシンボルカラーであり、信頼、誠実の象徴でもあるからだそう。結婚後のふたりの暮らしを彩るちょっと上質なアイテムや、インテリアとして楽しめるものもおすすめです。近しい仲なら、ブライダルシャワーやパーティーを盛り上げてくれる楽しいグッズ、緊張する花嫁をケアする気遣いのギフトもいいかもしれません。
ティファニーの職人が手作業で仕上げた、ツインベルの目覚まし時計。レトロながらもすっきりと洗練されたデザインで、アクセントとなるのはティファニーブルーの時針と秒針。鈴が鳴るような軽快な音色が朝を告げる時計は、一日のスタートを心地よいものに。さわやかなブルーの針が、これからともに歩み始めるふたりの新生活の時を刻みます。
問い合わせ先
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
フリーダイヤル:0120-488-712
ブーケトス用のほか、記念のためにもうひとつブーケを用意するのが珍しくないのが今どきの結婚式。「ぶるーむ」は、花束に込められた想いを美しいまま活かす押し花アートのアトリエ。天然素材と丁寧な手仕事にこだわるソイキャンドルブランド「SHEEP」とのコラボレーションで誕生したのが、“TWICE”キャンドルフラワーです。花嫁から式のブーケを預かって、このキャンドルに生まれ変わらせて贈るのも素敵。ブーケがない場合は、花材費を負担してオーダーすることも可能です。
ソイワックスから作られた無添加のキャンドルは、ヒノキ、サンダルウッド、ユーカリの精油を含み、灯せばやわらかな自然の香りが空間を満たします。火影に花びらの陰影が揺れる様も幻想的。ガラスドームやキャンドルの外側は、キャンドルホルダーとして何度でも使用することができます。インテリアのアクセントにもなり、ふたりの記念日を温かく照らし続けるキャンドルを、お祝いにぜひ。
問い合わせ先
ぶるーむ
TEL. 03(3410)8310
花言葉は「再び幸せが訪れる」「純潔」「純粋」。すがすがしい香気に満ちた可憐な花を咲かせるスズランは、ウェディングに好まれるモチーフ。フランスでは5月1日に愛する人にスズランを贈る風習がありますが、花嫁にスズランを贈って幸福を祈る習慣もあるのだそう。永遠に枯れることのないスズランの花を、結婚のお祝いに。
たとえばフランスの高級クリスタルブランド、ラリックのスズランの花をかたどったパフュームボトル。ルネ・ラリックが初めて工房を開いた地、クレールの森に咲くスズランをモチーフにしたデザインで、コロンと丸いフォルムに可憐なスズランの花が立体的にあしらわれ、どこから見ても美しい。キャビネットに、ドレッサーに、玄関に。どこにあってもしっくりとなじみ、ふたりの暮らしに溶け込みながら、幸福を末永く見守ります。
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ラリック ジャパン
フリーダイヤル:0120-505-220