北欧のアルヴァ・アアルトやアルネ・ヤコブセン、イタリアのマリオ・ペリーニ、日本の柳宗理など。モダンデザインの巨匠たちが手掛けた名作から、秋田木工、天童木工、マルニ木工など、日本が誇る木工技術から生まれた注目作まで。洗練のダイニングを叶えてくれる美しい丸テーブルを厳選紹介

BY EMI ARITA

*記事内で紹介している内容や価格は、記事公開時点のものです。

ヴィトラの「ゲリドン」

【2024年7月公開記事】

画像: 「ゲリドン」<φ105×H74cm>¥391,600/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

「ゲリドン」<φ105×H74cm>¥391,600/ヴィトラ

COURTESY OF VITRA

 3本のスタイリッシュな脚が印象的な「ゲリドン」は、フランスを代表するデザイナー、ジャン・プルーヴェが1949年にデザインしたテーブル。無駄のない構造美を追求し、スチール製の作品を多く手掛けてきたプルーヴェにとって「ゲリドン」は、木材でも自身が求める構造美を実現できると証明した作品であり、プルーヴェのデザイン哲学を存分に楽しめる作品となっている。
 無垢材の天板は、ナチュラルオーク、アメリカンウォルナット、スモークドオークの3種よりセレクト可能。サイズは直径105cmと、コーヒーテーブルにちょうどいい直径90cmの2種。

画像: COURTESY OF VITRA

COURTESY OF VITRA

ヴィトラ
TEL. 0120-924-725 
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アルテックの「テーブル 90A」

【2024年7月公開記事】

画像: 「テーブル 90A」<W100×D100×H72cm>¥196,900/アルテック COURTESY OF ARTEK

「テーブル 90A」<W100×D100×H72cm>¥196,900/アルテック

COURTESY OF ARTEK

 20世紀を代表する北欧の建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトが1933年に手がけた「テーブル 90A」は、フィンランドのバーチ材の普遍的な美しさと、空間を選ばないスタンダートなデザインで誕生以来世界中で愛されている名作。
 どこから眺めても美しい端正な円形の天板を支える脚は、アアルト作品を象徴する曲げ技技術「L - レッグ」を採用。サイズは直径100cmとコンパクトなため、ダイニングテーブルとしてはもちろんのこと、コーヒーテーブルや、子供部屋などのデスクにするのもおすすめ。天板はナチュラルラッカー仕上げのほか、ホワイト ラミネート、ブラック ラミネート仕上げの全3種から選べる。

画像: COURTESY OF ARTEK

COURTESY OF ARTEK

アルテック
TEL. 0120-610-599
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※2024年7月掲載時点の情報です

フリッツ・ハンセンの「円テーブル ダイニングテーブル」

【2024年10月公開記事】

画像: 「円テーブル ダイニングテーブル」<φ120×H72cm>¥448,800〜/フリッツ・ハンセン COURTESY OF FRITZ HANSEN

「円テーブル ダイニングテーブル」<φ120×H72cm>¥448,800〜/フリッツ・ハンセン

COURTESY OF FRITZ HANSEN

「円テーブル ダイニングテーブル」は、北欧モダンを代表するデザイナー、アルネ・ヤコブセンが1968年にデザインした、フリッツ・ハンセンのテーブルシリーズのひとつ。シンプルなデザインながら、ヤコブセンの手がけた「エッグチェア」、「スワンチェア」にも共通する放線状の“スターベース”が遊び心を添える。
 天板は豊富なカラーが揃うラミネートか、ウォルナット材からセレクト可能。ベースは、サテン仕上げか粉体塗装仕上げの2種。「アリンコチェア」や「セブンチェア」など、ヤコブセンの名作椅子とも相性抜群のテーブルで、北欧デザインの美しさと温かさに包まれた、心地よいダイニングを目指して。

画像: COURTESY OF FRITZ HANSEN

COURTESY OF FRITZ HANSEN

フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
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カルテルの「ティエリーXXLラウンド」

【2024年10月公開記事】

画像: 「ティエリーXXLラウンド」<φ130×H72cm>¥699,400/カルテル COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

「ティエリーXXLラウンド」<φ130×H72cm>¥699,400/カルテル

COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

 曲線的なフォルムの天板とベースに、すっと伸びる1本脚を組み合わせた美しいシルエット、ファッショナブルな色使いに、艶やかな光沢仕上げ.....とまるで“宝石”のように輝く、カルテルのテーブルシリーズ「ティエリー」。世界的に活躍するイタリアの建築家、デザイナーのピエロ・リッソーニが2021年に発表したもので、2024年にイタリアの権威あるデザイン賞、「コンパッソ・ドーロ賞」を受賞した新時代の名作。
 ダイニングテーブルサイズの「ティエリーXXLラウンド」は、天板下の空間が広々としており、複数人でテーブルを囲んだ際にも快適。カラーはホワイト、ブラック、グレー、バーガンディの全4色。

画像: COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

カルテル
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※2024年10月掲載時点の情報です

カッシーナの「ラ ロトンダ」

【2024年10月公開記事】

画像: 「ラ ロトンダ」<φ165 × H71.5cm>¥1,386,000〜/カッシーナ COURTESY OF CASSINA IXC.

「ラ ロトンダ」<φ165 × H71.5cm>¥1,386,000〜/カッシーナ

COURTESY OF CASSINA IXC.

 1976年にイタリアの巨匠マリオ・ベリーニがデザインしたカッシーナの「ラ ロトンダ」は、どの角度から見ても美しく、重厚感のある木製ベースが存在感を放つ作品。
 3本の木材が絡み合ったように見えるベースは、軸となる1本の脚に穴を開け、その穴にぴったりと合う突起つきの3枚のパーツを4方向から差し込んで接合する、“ホゾ継ぎ”の技術を応用した複雑な構造により形成。金具などを使わず木材を接合することで見た目の美しさを損なわずに、ダイナミックな造形を見事に作り上げている。天板はガラス、木、マーブルの全3種。ベースは、ナチュラル仕上げ、ブラック染色から選べるアッシュ材と、ナチュラル仕上げのアメリカンウォルナット材からセレクト可能。

画像: COURTESY OF CASSINA IXC.

COURTESY OF CASSINA IXC.

カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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カール・ハンセン&サンの「E020エンブレイス テーブル」

【2024年10月公開記事】

画像: 「E020エンブレイス テーブル」<φ139.5×H74cm>¥239,800〜/カール・ハンセン&サン COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

「E020エンブレイス テーブル」<φ139.5×H74cm>¥239,800〜/カール・ハンセン&サン

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

 オーストリア出身のデザイナートリオ、EOOS(イーオス)がデザインした、カール・ハンセン&サンの「E020 エンブレイス・テーブル」。空を舞うカイト(凧)にインスピレーションを得てデザインされたもので、まるで凧糸を思わせるスチールワイヤーの支柱が印象的。
 支柱を中央に配置し、天板下のスペースを最大限に確保しているため、見た目以上に足元が広々としているのも特徴。人と集う楽しいひとときを演出する機能性を追求しながら、オブジェとしての存在感も持ち合わせたテーブルは、ダイニングの主役にぴったり。ブラックとホワイトから選べる天板のサイズは直径79.5cm、110cm、139.5cmの3種。支柱はステンレスか黒塗装の2種、十字の木製ベースも好みに合わせて素材とカラーを選ぶことができる。

画像: COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア 東京本店/大阪  
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マジスの「 クックー ザ ワイルド バンチ」

【2024年10月公開記事】

画像: 「 クックー ザ ワイルド バンチ」<φ120×H75cm>¥337,700/マジス ※椅子は別売り COURTESY OF MAGIS JAPAN

「 クックー ザ ワイルド バンチ」<φ120×H75cm>¥337,700/マジス ※椅子は別売り

COURTESY OF MAGIS JAPAN

 ビーチ材の4本の脚に、ポリプロピレンのジョイントパーツがアクセントを添える、マジスの「クックー ザ ワイルド バンチ」。ドイツ人デザイナー、コンスタンティン・グルチッチがデザインした「ワイルド バンチ」シリーズのテーブルで、大きく開いた脚によるダイナミックさと、ビーチ材のナチュラルな雰囲気を融合させたユーモラスな作品。
 薄めの天板は水や傷にも強いHPL(ハイプレッシャーラミネート)製のため、手入れがしやすいのも魅力。天板のカラーはホワイトとブラックの2色。ベースはナチュラルまたはブラックからセレクトできる。

画像: COURTESY OF MAGIS JAPAN

COURTESY OF MAGIS JAPAN

マジス ジャパン
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マルニ木工の「EN テーブル」

【2024年10月公開記事】

画像: 「EN テーブル 140」<φ140×H72.5cm>¥528,000/マルニ木工 COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

「EN テーブル 140」<φ140×H72.5cm>¥528,000/マルニ木工

COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

 丸い天板と四角いベースという、ソフトさとシャープさが絶妙に調和したマルニ木工の「EN テーブル」。デザインを手掛けたのは、詩的なプロダクトで魅了するデンマーク人デザイナーのセシリエ・マンツ。デンマーク語では「ひとつ」、日本語では「円」や「つながり(輪)」を意味する「EN(エン)」と名づけられている通り、温もりと柔らかさを感じるデザインで、テーブルに集う人々との距離を穏やかにつないでくれる。
 天板のサイズは直径125cmと140cmの2種。ベースは、天板と同じナチュラルのほか、マットブラック、マットクレイホワイト、マットダスティグリーン、マットラスティレッドの全5色。同シリーズの「EN チェア」とあわせて、大切な人と一緒にテーブルを囲む、温かなひとときを演出したい。

画像: Copyright: Nacása & Partners Inc. Photography: Nacása & Partners Inc.

Copyright: Nacása & Partners Inc.
Photography: Nacása & Partners Inc.

マルニ木工
TEL. 03-5614-6598
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ボーコンセプトの「サンティアゴ 伸張式ダイニングテーブル」

【2024年10月公開記事】

画像: 「サンティアゴ 伸張式ダイニングテーブル」<φ135×H74.5cm>¥ 442,900〜/ボーコンセプト COURTESY OF BO CONCEPT

「サンティアゴ 伸張式ダイニングテーブル」<φ135×H74.5cm>¥ 442,900〜/ボーコンセプト

COURTESY OF BO CONCEPT

 円柱形のベースに刻まれた縦のラインと、滑らかな曲線を描く天板とのコントラストが美しいダイニングテーブルやコーヒーテーブルが揃う、ボーコンセプトの「サンティアゴ」コレクション。デンマーク人デザイナー、モートン・ゲオーセンがデザインしたコレクションで、2024年は新たに、こちらの「サンティアゴ 伸張式ダイニングテーブル」が登場した。
 直径135cmの天板には、延長リーフが目立たないよう収納されており、広げると幅181cmの楕円形テーブルへ伸張可能。普段はコンパクトなラウンドテーブル、人を招く際には最大8脚までセットできる楕円形テーブルに......と、さまざまなシーンに対応してくれる。天板はオーク材とセラミックからセレクト可能。ベースはダークオークまたはナチュラルオーク ベニヤの2種。こちらと同じく、2024年に新登場したサイドボードと組み合わせて、ダイニングをコーディネートするのもおすすめ。

画像: COURTESY OF BO CONCEPT

COURTESY OF BO CONCEPT

ボーコンセプト
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HAY(ヘイ)の「CPH 20 ROUND」

【2024年10月公開記事】

画像: 「CPH 20 ROUND」<φ120×74cm>¥237,600/HAY COURTESY OF HAY

「CPH 20 ROUND」<φ120×74cm>¥237,600/HAY

COURTESY OF HAY

 角度のついた3本の脚が特徴的なHAYの「CPH 20 ROUND」。世界的なインテリアブランドで活躍するロナン&エルワン・ブルレック兄弟がデザインした「コペンハーグシリーズ」のラウンドテーブルで、どんなインテリアにも調和する汎用性の高いデザインと、使い勝手のよさから、世界中で愛用されている。
 環境にやさしい天然素材のリノリウム製の天板は、指紋がつきにくく、汚れも落としやすいため、手入れがしやすいのもうれしい。サイズは直径120cmと90cmの2種。2種のベースと、5種類の素材とカラーから揃う天板は、好みにあわせて組み合わせることができる。

画像1: COURTESY OF HAY

COURTESY OF HAY

HAY JAPAN
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HAY(ヘイ)の「ループスタンド ラウンドテーブル」

【2025年2月公開記事】

画像: 「ループスタンド ラウンドテーブル」<φ120×H74cm>¥187,000/HAYCOURTESY OF HAY

「ループスタンド ラウンドテーブル」<φ120×H74cm>¥187,000/HAYCOURTESY OF HAY

 カラフルなスチールの脚で、ダイニングのコーディネートにもアクセントを添えてくれる、HAY(ヘイ)の「ループスタンド ラウンドテーブル」。デンマークのデザイナー、レイフ・ヨルゲンセンがデザインした「ループスタンド」シリーズの丸テーブルで、北欧デザインらしいシンプルで無駄のない美しさが光る。
 限られたスペースにも収まるコンパクトなサイズ感ながら、3本脚により足元の空間に余裕があり、椅子をセットしても狭さを感じないのも魅力。木製、ファブリック、レザーなど、あらゆるタイプのダイニングチェアとも合わせやすく、コーディネートの幅も広げてくれそう!天板はナチュラルな風合いが楽しめるオーク材。スチールの脚は、深みのあるディープレッド、ディープブルーの2色からセレクトできる。

画像2: COURTESY OF HAY

COURTESY OF HAY

HAY JAPAN
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マルニ木工の「Tako ラウンドテーブル」

【2025年2月公開記事】

画像: 「Tako ラウンドテーブル」<H70×W150×D150cm>¥790,900/マルニ木工 COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

「Tako ラウンドテーブル」<H70×W150×D150cm>¥790,900/マルニ木工

COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

 しなやかなカーブを描く脚がおしゃれなマルニ木工の「Tako ラウンドテーブル」。日本を代表するデザイナー深澤直人による「Takoシリーズ」のテーブルで、輪郭に沿ってお椀のように丸みを取った天板のシルエットも印象的。
 4本の脚をつなぐフレームは、天板の中央部に配置されているため、椅子をセットしても足元の空間が広々としているのも特徴。マルニ木工の卓越した加工技術により、曲木を使わず、切削加工のみで成形した彫刻的で柔らかなフォルムで、洗練された美しいダイニングを叶えてくれる。天板は無垢材のほか、人工大理石、セラミックもセレクト可能。同シリーズの椅子と合わせて、トータルコーディネートを楽しむのもおすすめ。

画像: COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

マルニ木工
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秋田木工の「AT-2」

【2025年6月公開記事】

画像: 「AT-2」<φ120×H71cm>¥344,080/秋田木工(IDC OTSUKA) COURTESY OF IDC OTSUKA

「AT-2」<φ120×H71cm>¥344,080/秋田木工(IDC OTSUKA)

COURTESY OF IDC OTSUKA

 1910年創業の秋田木工は、無垢材を三次元に曲げる曲木加工技術を、100年以上にわたり継承してきた歴史と伝統ある老舗家具メーカー。熟練の職人による卓越した技術で、しなやかな曲線を持つ美しい木製家具をつくり続けている。

 東京とスペインを拠点に国内外で活躍するデザイナー、小林幹也とのコラボレーションにより、2023年に誕生した「an」シリーズは、秋田木工の曲木加工技術と、現代のライフスタイルにもマッチするコンテンポラリーなセンスを融合させた家具コレクション。シリーズ名の“an”は、「安住」「安泰」「安堵」などのキーワードから導き出されたもの。曲木特有の曲線的なフォルムを生かした椅子のほか、テーブルやソファなどがラインナップする。

画像: 曲木のアームが美しい椅子は、座面が籐張りに。椅子「AC-1」¥141,680/秋田木工(IDC OTSUKA)COURTESY OF IDC OTSUKA

曲木のアームが美しい椅子は、座面が籐張りに。椅子「AC-1」¥141,680/秋田木工(IDC OTSUKA)COURTESY OF IDC OTSUKA

 丸テーブル「AT-2」は、籐編みのベースが印象的。ベースの内部にはスチール製の重りが仕込まれており、肘をついたときにもぐらつかない設計に。直径120cmのナラ材の天板は艶消しのホワイトオークカラー仕上げで、やさしい木の温もりが感じられる。やわらかなフォルムの椅子と合わせれば、シリーズ名の通り、見た目も使い勝手も心地いい、安らぎに満ちたダイニングを叶えてくれることだろう。

秋田木工「an」
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飛騨産業の「YANAGI COLLECTION ティーテーブル」

【2025年6月公開記事】

画像: 「YANAGI COLLECTION ティーテーブル」<W72.5×D72.5×H35cm>¥203,500/飛騨産業 COURTESY OF HIDA

「YANAGI COLLECTION ティーテーブル」<W72.5×D72.5×H35cm>¥203,500/飛騨産業

COURTESY OF HIDA

 家具の名産地であり、古くから「飛騨の匠」と呼ばれる職人たちを生み出してきた飛騨高山地方。1920年創業の飛騨産業は、曲木をはじめ伝統的な木工技術を100年以上にわたり継承し、飛騨の匠の技と木の特性を活かしたハイクオリティな家具を生み出している。

 こちらの「YANAGI COLLECTION ティーテーブル」は、そんな飛騨産業の卓越した木工技術を堪能できる作品のひとつ。柳宗理が1974年にデザインした「紋次郎ティーテーブル」を、YANAGI DESIGN監修のもと、一部修正を加えて復刻させたもので、ぽってりと丸みのある厚めの天板は、回転するろくろに木材を乗せてカンナで削り出す「ろくろ挽き技術」によって成形。非常に高度な技術を要するため量産が難しい作品だったが、飛騨産業の卓越した木工技術により、当時のデザインを見事に再現されている。

画像: “紋次郎”シリーズは、写真のスツールが起源。シートのフォルムが、デザイン当時放映されていたテレビドラマの主人公=紋次郎がかぶっていた菅笠に似ていたことから“紋次郎”と呼ばれるように。「YANAGI COLLECTION スツール」各¥82,500/飛騨産業 COURTESY OF HIDA

“紋次郎”シリーズは、写真のスツールが起源。シートのフォルムが、デザイン当時放映されていたテレビドラマの主人公=紋次郎がかぶっていた菅笠に似ていたことから“紋次郎”と呼ばれるように。「YANAGI COLLECTION スツール」各¥82,500/飛騨産業

COURTESY OF HIDA

 高さは35cmと、リビングのコーヒーテーブルにちょうどいいサイズ。木製天板と軽やかなスチールベースという異素材の組み合わせは、今見てもおしゃれ。同シリーズのスツールとセットで、リビングコーデを楽しみたい。

飛騨産業
TEL. 0120-606-655
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マルニ木工の「T&Oラウンドテーブル」

【2025年6月公開記事】

画像: 「T&O ラウンドテーブル90」<W90×D90×H72.5cm>¥130,900/マルニ木工 COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

「T&O ラウンドテーブル90」<W90×D90×H72.5cm>¥130,900/マルニ木工

COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

「100年経っても世界の定番」として愛される家具づくりを目指し、1928年に創業したマルニ木工。2008年には深澤直人をはじめ、世界的なデザイナーを起用した自社ブランド「マルニコレクション」を始動し、伝統的な木工技術と現代的なデザインを融合させた、タイムレスなデザインの家具を提案している。 

 木とカラースチールの組み合わせがおしゃれな、マルニコレクションの「T&Oシリーズ」は、“スーパーノーマル”という独自のデザイン哲学のもと、世界的なインテリアブランドで活躍するロンドン出身のデザイナー、ジャスパー・モリソンがデザイン。
 同シリーズの丸テーブル「T&O ラウンドテーブル」は、1本の細身の支柱が天板中央で支えるシンプルな構造が特徴。支柱が中央にあるため、好きな場所に椅子を配置できるうえ、足もとの空間にゆとりがあり快適。

画像: 多彩なバリエーションが揃う「T&Oシリーズ」の椅子は、アルファベットの「T」を連想させる背もたれの形が特徴的。こちらの写真の椅子は、6脚までスタッキングが可能な「T&O T1チェア」¥99,000/マルニ木工 COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

多彩なバリエーションが揃う「T&Oシリーズ」の椅子は、アルファベットの「T」を連想させる背もたれの形が特徴的。こちらの写真の椅子は、6脚までスタッキングが可能な「T&O T1チェア」¥99,000/マルニ木工

COURTESY OF MARUNI WOOD INDUSTRY INC.

 メープル、ホワイトオークなど数種から選べる天板は、2〜3人用の直径90cmと、1〜2人用の直径63cmの2サイズ。スチールはブラック、グリーン、レッド、シルバーの4種。背もたれのフォルムが特徴的な同シリーズの椅子とセットでコーディネートすることも可能。小さめのダイニングテーブルやリモートワーク時の作業用テーブルに、とライフスタイルにあわせて多彩な使い方が楽しめそうだ。

マルニ木工
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天童木工の「スティック ダイニングテーブル」

【2025年6月公開記事】

画像: 「スティック ダイニングテーブル(F-2740SG-NT)」<φ100×H70cm>¥162,800/天童木工 COURTESY OF TENDO MOKKO

「スティック ダイニングテーブル(F-2740SG-NT)」<φ100×H70cm>¥162,800/天童木工

COURTESY OF TENDO MOKKO

 1940年に創業、丹下健三や剣持勇、柳宗理ら建築家・デザイナーと協働し、日本のモダンデザインを象徴する数々の名作家具を生み出してきた天童木工。厚さ1mmの薄い板材を重ね合わせ、熱や圧力で形を整える成形合板技術を、日本でいち早く実用化したメーカーでもあり、繊細なカーブや立体的なフォルムのデザインを実現。今もその技術を継承し続けている。

 2018年に川上元美がデザインした「スティック」シリーズの丸テーブルも、天童木工の優れた成形合板技術が光る作品のひとつ。脚は先端がまるで“杖=スティック”のように先細りになっているのが特徴。天板も端部にテーパーをつけることで、すっきりとしたデザインに仕上げている。

画像: 同シリーズのアームチェアは「グッドデザイン賞・ベスト100」に選定されている、現代の名作椅子。「スティック アームチェア(F-3250SG-NT)」¥95,700/天童木工 COURTESY OF TENDO MOKKO

同シリーズのアームチェアは「グッドデザイン賞・ベスト100」に選定されている、現代の名作椅子。「スティック アームチェア(F-3250SG-NT)」¥95,700/天童木工

COURTESY OF TENDO MOKKO

 仕様はスギ圧密材とホワイトビーチの 2種類。前者は、軟質な針葉樹であるスギを圧密加工することで、強度と硬度、デザイン性を加える天童木工の独自技術「Roll Press Wood (RPW)」を採用。スギの持つ、やわらかな表情を活かしながら、「スティック」シリーズの複雑で繊細なデザインを見事に実現している。三次元カーブが美しい同シリーズのアームチェアとセットで、軽やかなダイニングを演出したい。

天童木工 
TEL. 0120-01-3121
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カリモクケースの「A-DT03」

【2025年6月公開記事】

画像: 「A-DT03」<φ150×H 72cm>¥654,500/カリモクケース COURTESY OF KARIMOKU CASE

「A-DT03」<φ150×H 72cm>¥654,500/カリモクケース

COURTESY OF KARIMOKU CASE

 1940年、愛知県刈谷市に木工所として誕生したカリモク家具。高度な技術を要するミシン用のテーブルや輸出家具の木製パーツ製造を手がけ、1960年代に自社製品の開発をスタート。カリモク家具の黎明期に誕生したプロダクトを復刻・再編集した「カリモク60」のほか、世界的なデザイナーを起用したコンテンポラリーな家具が揃う「カリモクニュースタンダード」、「MAS」など自社ブランドも多数展開する。

 こちらの「A-DT03」は、2019年に始動した「カリモクケース」の丸テーブル。ブランドのデザイナーである芦沢啓治が手がけた、スウェーデンのレストラン「ÄNG(アング)」のために製作したもので、4枚の板状の脚が印象的。絶妙な角度で取り付けられており、抜け感のある軽やかな見た目と、ゆとりある足もとを叶えている。

画像: PHOTOGRAPH BY MASAAKI INOUE, BOUILLON

PHOTOGRAPH BY MASAAKI INOUE, BOUILLON

 天板のサイズは、直径120cmと150cmの2種。カラーはピュアオークのほか、モダンな空間にも似合うスモークドオークなど全4色からセレクト可能。

カリモクケース
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カンディハウスの「ハカマ ダイニング ラウンドテーブル」

【2025年6月公開記事】

画像: 「ハカマ ダイニング ラウンドテーブルΦ140」<Φ140×H71cm> ¥546,700〜/カンディハウス COURTESY OF CONDEHOUSE

「ハカマ ダイニング ラウンドテーブルΦ140」<Φ140×H71cm> ¥546,700〜/カンディハウス

COURTESY OF CONDEHOUSE

 カンディハウスは、国内有数の家具産地、北海道の旭川を拠点とする家具メーカー。1968年の創業以来、北海道の豊かな自然や地域資源を活かしながら、国内外のデザイナーとともに、日本の美意識が宿る、妥協なきものづくりを手掛けている。

 ドイツを拠点に世界で活躍するデザインチーム「マリー・ホフマン・カーライス」がデザインした「ハカマ ダイニング ラウンドテーブル」は、その名の通り、堂々たる武士の袴姿から着想を得たもの。凜とした佇まいを演出する4枚の板状の脚に刻まれているのは、袴の折り目をイメージした波模様。下へいくほど溝が太くなるよう彫り込まれており、末広がりのフォルムを強調している。

画像: COURTESY OF CONDEHOUSE

COURTESY OF CONDEHOUSE

 天板は直径120cmと140cmの2サイズあるほか、高さも71cmと74cmからセレクト可能。素材はウォルナットや北海道ナラなど全4種あり、それぞれナチュラルからシックなブラックなど数色から選べる。

カンディハウス
TEL. 0166-47-9967
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※2025年6月掲載時点の情報です

リッツウェルの「MO ダイニングテーブル」

【2025年6月公開記事】

画像: 「MO ダイニングテーブル」<φ140×H70cm>¥759,000/リッツウェル COURTESY OF RITZWELL

「MO ダイニングテーブル」<φ140×H70cm>¥759,000/リッツウェル

COURTESY OF RITZWELL

 リッツウェルは1992年に福岡県で創業した家具メーカー。大量生産・大量消費が進み、家具づくりにおいても合理化や量産化が進むなか、創業以来、職人の手しごとにこだわり、“Made in Japan”のものづくりを追求。国内外の建築家やデザイナーとともに、洗練されたデザインと日本の美意識を融合させた家具を提供している。

「MO ダイニングテーブル」は、リッツウェルの2代目社長で、クリエイティブディレクターの宮本晋作が2016年にデザインした丸テーブル。角のない天板のエッジや、先細りの丸脚は、無垢材を丁寧に削り出すことで生まれたもの。無垢材特有の重厚感を活かしつつも、やわらかなフォルムが温もりを漂わせ、心安らぐダイニングシーンを演出してくれる。

画像: COURTESY OF RITZWELL

COURTESY OF RITZWELL

 また、4本の丸脚は天板の内側に収まるようにデザインされており、席数を増やしても、足もとがにゆとりがあるのもポイント。その機能性とデザイン性の高さから、2018年には世界で最も歴史あるデザイン賞「シカゴ・アテナイオン グッドデザイン賞」を受賞している。
 天板サイズは直径120cm、130cm、140cmの全3種。木材は、ウォールナット材とナラ材の2種よりセレクトできる。

リッツウェエル
TEL. 03-5772-3460
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Time & Style(タイム アンド スタイル)の「Tsubomi」

【2025年6月公開記事】

画像: 「Tsubomi」<W180×D180×H73cm>¥891,000/タイム アンド スタイル COURTESY OF TIME & STYLE

「Tsubomi」<W180×D180×H73cm>¥891,000/タイム アンド スタイル

COURTESY OF TIME & STYLE

 1992年創業のTime & Style(タイム アンド スタイル)は、家具、照明、テーブルウェア、漆器など、暮らしを彩る多彩なプロダクトを手がける、ライフスタイルブランド。「伝統的な日本の職人技を現代的に進化させる」というコンセプトのもと、素材の質感を手触りを活かしながら、永く愛用できる、タイムレスなデザインの家具を提案している。

 ナチュラルな木の質感や木目が美しい「Tsubomi」は、その名の通り、花の“つぼみ”のような有機的なデザインの脚が目を惹く丸テーブル。ふっくらと膨らみのある筒状のフォルムは、ワインやウイスキーの樽づくりと同様、1枚1枚の板材を接ぎ合わせることで成形。板同士の接ぎ目のラインは、あえて際立たせることで、やわらかなフォルムの脚に、シャープさを添えている。

画像: COURTESY OF TIME & STYLE

COURTESY OF TIME & STYLE

 天板は直径160cmと180cmの2サイズ。素材は北海道産の楢材。楢材に含まれるタンニンに鉄分を塗布して変色させる鉄水仕上げやビーズワックス仕上げなど、カラーは全7色。北欧や和モダンなどナチュラルなスタイルから、モノトーンでコーディネートしたモダンなスタイルまで、インテリアにあわせて好みのカラーを選んで。

タイム アンド スタイル
TEL. 03-5464-3208
公式サイトはこちら
※2025年6月掲載時点の情報です

KOYORIの「NEI TABLE」

【2025年6月公開記事】

画像: 「NEI TABLE」<φ120×H74cm>¥368,500/KOYORI COURTESY OF KOYORI

「NEI TABLE」<φ120×H74cm>¥368,500/KOYORI

COURTESY OF KOYORI

 高い技術力を持つ日本の家具メーカーと、世界的に活躍するデザイナーが協働し、高品質でボーダーレスなデザインの家具を提供するグローバルブランドとして、2022年に誕生したKOYORI。日本の職人技や創造性を世界に発信するべく、メーカーやブランドの域に捉われない多角的なアプローチで、新たなものづくりを追求している。

 2023年に、KOYORIのセカンドコレクションとして登場した「NEI TABLE」は、パリを拠点に活動するデザイナー、ロナン&エルワン・ブルレックがデザイン、飛騨産業が製造を担当した、無垢材の丸テーブル。脚の構造が天板から独立した設計になっているのが特徴。4本の脚の先端が天板から顔をのぞかせ、シンプルなデザインにアクセントを添えている。

画像: COURTESY OF KOYORI

COURTESY OF KOYORI

 幕板や樌(ぬき)がないため、天板下もすっきりとし、ゆとりのある足もとを実現。角のない、繊細なラインの脚や滑らかなカーブなど、細かなディテールからは、飛騨産業の卓越した木工技術が感じられる。日本の技術×気鋭デザイナーを融合させたKOYORIの椅子も、テーブルとあわせてぜひチェックしてみてほしい。

KOYORI
公式サイトはこちら
※2025年6月掲載時点の情報です

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