BY EMI ARITA
アルテックの「トリエンナ コーヒーテーブル」
フィンランドデザインの巨匠、イルマリ・タピオヴァーラが1954年にデザインした「トリエンナ コーヒーテーブル」。六角形の天板を3本の脚が支える芸術的なフォルムは、インテリアのアクセントにもぴったり。
圧縮した3枚の合板を組み合わせた継ぎ目も美しく、天板を彩る模様のよう。コンパクトなサイズ感と軽さで、掃除の際に移動させたり、シーンに合わせて設置場所を変えたり、と実用性も抜群。バリエーションは、木目が美しく温かみのあるバーチ材とオーク材のほか、モダンな雰囲気に似合うオーク材のブラック塗装、ホワイト塗装の全4種。
アルテック
TEL. 0120-610-599
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ハーマンミラーの「イームズ プライウッドコーヒーテーブル」
わずかに窪んだテーブルトップが特徴的な「イームズ プライウッドコーヒーテーブル」。チャールズ&レイ・イームズ夫妻が1946年にデザインしたもので、彼らが手がけた名作椅子「イームズプライウッドチェア」に使用した成形合板技術が用いられている。
天板はウォールナット、エボニー、ホワイトアッシュの3種。脚部は天板と同素材のタイプと、スタイリッシュな印象のメタル製を展開。メタル製はブラックかトリバレントクロームからセレクトできる。長く愛用することで風合いが増す、経年変化も楽しみながら、イームズ夫妻の卓越したクラフトマンシップを愛でたい。
ハーマンミラーストア 丸の内
TEL. 03-3201-1820
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カール・ハンセン&サンの「KK66870コーヒーテーブル」
デンマークの近代デザインを牽引したコーア・クリント。1930年にデザインした「KK66870コーヒーテーブル」は、装飾性よりも機能性と使いやすさを追求し、人間工学に細心の注意を注いだクリントの代表作であり、凛と研ぎ澄まされた洗練の美しさを放つ。
テーブルトップを包み込んでエレガントに突き出た縁取りやわずかに内側を向く脚など、各パーツのディテールが、シンプルなデザインの中に、さりげなくアクセントを添えているのも魅力。バリエーションはウォルナット材かオーク材の2種。それぞれナチュラルな印象のラッカー仕上げ、艶やかな光沢のあるオイル仕上げからセレクトできる。
カール・ハンセン&サン 東京本店 / 大阪
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カッシーナの「セングウ コーヒーテーブル」
現在、第一線で活躍する世界的な建築家・デザイナーであり、カッシーナのアートディレクターも務めているパトリシア・ウルキオラがデザインした「SENGU(セングウ)」シリーズのコーヒーテーブル。ソファやテーブルなど多彩なアイテムがラインナップする「SENGU(セングウ)」シリーズは、日本の神社で行われている儀式、“遷宮”に着想を得てデザインされたもの。こちらのコーヒーテーブルも、ガラス天板を支える木製ベースのデザインは、神社の鳥居や神輿の木組みを想起させる。
天板は円形と四角形の2種。円形は天板のサイズが直径120cmと150cmの2サイズ展開。天板の仕上げは、円形、四角形ともに、クリアーかスモークガラス、または6種類の大理石からセレクト可能。ベースはナチュラルかブラック塗装が選べるオーク材か、ウォルナット材の全3種。
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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HAYの「REY COFFEE TABLE」
スイス人デザイナー、ブルーノ・レイが、1971年にスイスのDietiker社から発表した「REY COLLECTON」。そのコレクションをベースに、2023年にHAYとDietiker社が共同で復刻させたのが、こちらの「REY COFFEE TABLE」。ネジを使わずに木材と金属を接続するDietiker社独自の技術を採用し、美しい見た目と耐久性、機能性が見事に融合した作品となっている。
丸みのあるエッジとバランスの取れたブラケット付きの脚は、天板を囲う柱のようであり、すっきりとしたラインを強調。シンプルながらアイコニックなシルエットで、インテリアにアクセントを添えてくれる。バリエーションは、ビーチの無垢材のフレームに化粧板または突板の天板を組み合わせたオリジナルカラーのほか、ミントグリーンやブルーなど、HAYが復刻にあたり新たに追加したカラーもセレクトできる。
HAY JAPAN
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フリッツ・ハンセンの「PK60™」
曲線的なフォルムの3本脚のベースがひときわ目を引く「PK60™」。ミッドセンチュリー期を代表するデンマークの巨匠、ポール・ケアホルムが、1952年に名作「PK0 A™チェア」と共にデザインしたもので、当時は製品化されることがなかったが、2022年にフリッツ・ハンセンより復刻製品化された。
アッシュ材のブラック塗装、またはオレゴンパイン材のクリアラッカー仕上げの2種から選べる木製ベースは、3つの成形合板のパーツを繋ぎ合わせており、曲げ木技術の限界に挑戦した痕跡を感じ取れる。その苦労の結晶とも言えるベースは、上から、横から.....と、どの角度から見ても美しく、オブジェのように空間を彩ってくれる。いつまでも眺めていたくなる傑作で、ポール・ケアホルムの卓越したクラフトマンシップを堪能したい。
フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
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