BY EMI ARITA
天童木工の「チェントロ ソファ」

「チェントロ ソファ(2シーター)」<W142×D75.5×H73.5、SH38cm>¥359,700~/天童木工
COURTESY OF TENDO MOKKO
1940年の創業以来、卓越した成形合板技術により、繊細なカーブや優美なフォルムを持つ名作家具を数多く手がけてきた天童木工。こちらの「チェントロ ソファ」は、1950年代にジャパニーズモダンを牽引した剣持勇がデザインした椅子「チェントロ」を元につくられたソファ。
美しいフォルムの成形合板のシートに、ほどよい硬さのクッションを張り込んでいるのが特徴。腰にあたる部分は、ふっくらと厚みをもたせることで、腰のカーブを心地よく支えてくれる。座面の奥行きも浅めに設計されているため、体に負担の少ない“いい姿勢”でくつろぐことができる。

COURTESY OF TENDO MOKKO
ちなみに「チェントロ」とは、イタリア語で“中心”の意味。「家族が自然と集う暮らしの“中心”であり続けたい」という願いが込められたこのシリーズには、リビングに心地よさをもたらす椅子やソファ、テーブルやサイドボードなどが揃う。ソファは1シーター、2シーター、3シーターの3サイズ展開。張り地はファブリックまたはレザーからセレクト選択可能。
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天童木工
TEL. 0120-01-3121
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飛騨産業の「HIDAソファ(Etna)」

「HIDA ソファ(Etna)」<W174×D80.5×H85.5、SH41cm>¥446,600/飛騨産業
COURTESY OF HIDA
飛騨産業の「HIDA ソファ(Etna)」は、「日本の美をスギを使って表現して欲しい」という飛騨産業からのオファーにより、イタリアの巨匠、エンツォ・マーリがデザインし、2005年に発表された「HIDA」シリーズのソファ。素材は「圧縮スギ」だ。柔らかく傷や凹みがつきやすいため「家具には不向き」とされていたスギの強度を高めた「圧縮スギ」は、飛騨産業が開発した素材。1920年の創業以来、家具の名産地・飛騨高山の伝統技術と、曲木をはじめとする卓越した加工技術を併せ持つからこそ可能で、「HIDA」シリーズは「圧縮スギ」を世界で初めて採用したシリーズでもある。

COURTESY OF HIDA
縦と横の直線的なラインや、美しい木目を活かした面を組み合わせた「HIDA ソファ(Etna)」のデザインは、伝統的な日本建築の“美”にオマージュを捧げたもの。前後に使われた丸い脚は柱、水平の面は柱と柱をつなぐ梁のようであり、日本建築のエッセンスが見事に散りばめられている。
エンツォ・マーリが表現した日本建築の伝統美と、スギの新たな可能性を見出した飛騨産業の技術力。どちらも堪能できる「HIDAソファ(Etna)」は、リビングの主役にふさわしい、格別な一台となるだろう。
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飛騨産業
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マルニ木工の「Roundishソファ」

「Roundish ソファ(2シーター)」<W185.4×D78.9×H76.3、SH42cm>¥299,200〜/マルニ木工
PHOTOGRAPH BY YONEO KAWABE
2008年に誕生したマルニ木工の自社ブランド「マルニコレクション」で、現代の名作椅子「 HIROSHIMA」を手がけたことでも知られる深澤直人がデザインした「Roundish ソファ」。
2011年にデザインしたダイニングチェア「Roundish」から派生したソファで、背もたれは飛行機の翼のような骨組みに背クッションを施すことで、なめらかな曲線を表現。1928年の創業以来培ってきた、マルニ木工の熟練の職人技が光る縫製も見事で、正面から見ると縁には縫い目がなく、惚れ惚れするような美しさ。

PHOTOGRAPH BY YONEO KAWABE
背もたれの両端が、前方に大きくカーブしているのも特徴。ピシッと姿勢良く座った時にはアームレストとして、カーブに寄りかかるように座った時には、背中をすっぽりと包み込むように体を受け止めてくれる。どんな姿勢で座っても収まりがよく、ついつい時間を忘れて長居してしまいそうだ。1シーター、2シーター、3シーターの3サイズがあり、フレームは木の種類は、ビーチ材、ウォールナット材、オーク材の3種。張り地はアイボリー、グレー、オレンジ、ブルーなど多彩なカラーが揃う。
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マルニ木工
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Time & Style(タイム アンド スタイル)の「FU」

「FU(2シーター)」<W160×D78.5×H75、SH40cm>¥440,000〜/タイム アンド スタイル
COURTESY OF TIME & STYLE
日本の伝統技術をモダンにアップデートさせた普遍的なものづくりで、家具から雑貨まで幅広いインテリアプロダクトを手がけるタイム アンド スタイル。「FU」は、「座布団を2枚組み合わせたようなソファが出来ないか」という、建築家・隈研吾のユニークな発想から生まれたソファ。
座布団といえば、中央はふっくらと厚みがあり、縁にむかって薄くなっていく、シャープなラインが特徴。この座布団の形状を再現するべく、ウレタンを何層にも重ね、エッジにはテーパーを掛けることでシャープなラインを成形するとともに、ほどよいクッション性を実現。ソファとしての心地よさと、“座布団”としての見た目を見事に両立させている。

COURTESY OF TIME & STYLE
サイズは1シーター、2シーター、3シーターの3種。ボリュームのある背もたれと座面を支える細身の金属フレームは、ステンレスの鏡面仕上げまたはバイブレーション、スチールの黒皮仕上げより選択可能。張り地は豊富な素材とカラーから選べる。
「FU」は見た目のインパクトは抜群だが、“座布団”という身近な存在がコンセプトゆえに、日本の暮らしにもすっと溶け込む親近感が感じられる。隈が手がけた多くの建築作品のように、高いデザイン性と環境との調和性、そのどちらもあわせ持つ隈作品らしさが満載の一台と言えるだろう。
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タイム アンド スタイル
TEL. 03-5464-3208
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秋田木工の「AS-1」

「AS-1」<W185×D92.9×H62.2、SH38cm>¥1,232,000/秋田木工(IDC OTSUKA)
COURTESY OF IDC OTSUKA
秋田木工の「AS-1」は、東京とスペインを拠点に国内外で活躍するデザイナー、小林幹也をデザイナーに迎えて2023年に誕生した「an」シリーズのソファ。木目が美しいナラ材のフレームと四角いクッションを組み合わせたスタイリッシュなデザインにアクセントを添えるのは、肘掛けのクッションを支える曲木のパーツ。
1910年に創業し、無垢材を三次元にひねり上げる、高度な曲木技術を持つ秋田木工の職人技がつくりあげた曲木のパーツは、木を曲げたとは思えないほどなめらかなカーブを描く。背面が籐編みになっており、正面とは異なる表情を楽しめるのも魅力。ソファは壁に背を向けて配置しがちだが、「AS-1」は、あえて美しい後ろ姿が見えるように置きたくなるほどだ。

COURTESY OF IDC OTSUKA
シリーズ名の“an”は、安住、安泰、安堵といったキーワードから導き出されたもの。その名の通り、ボリュームのあるクッションで構成されたシートは、見た目からも心地よさが伝わってくる。秋田木工の伝統的な曲木技術と、あらゆるインテリアに調和してくれるシンプルなデザインを融合させたソファは、安らぎに満ちたリラックスムードをリビングにもたらしてくれることだろう。
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IDC OTSUKA
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カリモクケースの「A-S02 | Sofa」

「A-S02 | Sofa」<W240×D90×H68、SH40cm>¥741,400/カリモクケース
COURTESY OF KARIMOKU CASE
カリモクケースは、1940年創業の木工家具メーカー、カリモク家具が2019年に立ち上げたライフスタイルブランド。世界的な建築家とのコラボレーションにより、カリモク家具の木に対する深い造詣を取り入れながら、建築プロジェクトに紐づく家具づくりを手がけている。
丸い小石を彷彿とさせるコロンとしたフォルムが印象的「A-S02」は、カリモクケースのデザイナーを務める芦沢啓治が、南麻布にあるマンションを舞台としたインテリアリノベーションプロジェクト「Azabu Hills Residence」の一環で製作したソファ。シートから台座まで、すべてが曲線で構成されており、角の一切ないシルエットは、置くだけでリビングに心も休まる穏やかな空気をもたらしてくれそうだ。

PHOTOGRAPH BY TOMOOKI KENGAKU
シートの下からさり気なく顔をのぞかせる台座は、天然木を切り出してつくられたもの。背もたれが低めに設計されているため、見た目の圧迫感がなく、空間を広く見せたいという人にもおすすめ。サイズは1シーター、2シーター、3シーターの3種。台座はケヤキ材と、3種の仕上げがあるナラ材から選択可能。張り地は豊富な素材とカラーからセレクトできる。
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カリモクケース
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