書斎

「この部屋はどの角度から見ても本だらけなんだ」とグァダニーノが言うのは、パールマン教授の書斎。本の一部はヴィラ・アルベルゴーニにあったものだが、そのほかはヴィスコンティ・ディ・モドローネが借りてきたものだ(気になる人のために説明すると、様々なテーマごとに分けられた書架から本を選ベるようになっているらしい)。色あせた緋色のソファも別荘にもともとあったものだ。「ルカ(グァダニーノ監督)は『このソファは必要ない。あまりにみずぼらしすぎるから』と言ったの。

だから私は「『何言っているの、これこそ完璧よ。私にはパールマン教授がこのソファで本を読んで過ごしている姿が見える』って言い返したのよ」と、ヴィスコンティは当時を振り返る。「でも、ルカはいつも他人の反対意見にちゃんと耳を傾けるの。その人の判断が自分とは違っていてもね」

ソファの後ろには、ロンバルディア州歴代の王を描いた小さなカメオが金縁の鏡を囲んで飾られている。部屋のあちこちには、パールマン氏が考古学の教授であることを示す品々が置かれた
PHOTOGRAPH BY GIULIO GHIRARDI
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