BY GRACE COOK, PHOTOGRAPHS BY JAMIE STOKER, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI
木曜日 9:30「リハーサルで確認」 新しく制作している作品「Corybantic Games(コリュバンテスの遊戯)」のステージリハーサルの初日を迎えたロンドンの英国ロイヤル・オペラ・ハウス。この作品のコスチュームをつくったデザイナーのアーデム・モラリオグルは、英国ロイヤル・バレエ団のディレクター、クリストファー・ウィールドンとともにこの日のリハーサルに参加していた。このバレエ作品は、アメリカ人作曲家の故レナード・バーンスタインに捧げられたものだ。
木曜日 9:55「足を真横に高く上げて」 午前10時ちょうどに予定されているリハーサル開始前に、ウォーミングアップをするロイヤル・バレエ団のソリスト、ティエニー・ヒープ。英国ロイヤル・オペラ・ハウスのバックステージにて。ダンサーたちがコスチュームを身につけるのはこれが初めて。
木曜日 13:05「完璧な着心地を求めて」 お茶を一杯飲もうと売店に向かう途中で、ファースト・ソリストのベアトリス・スティックス=ブルネルのブラレットについたリボンを調整するデザイナー。リボンが舞台上で動きすぎていたためだ。この後、アーデムは衣装チームにリボンを完全に縫い付けるよう頼んだ。
木曜日 13:20「第4ポジション」 バックステージで脚のウォーミングアップをするダンサー。プリーツ加工を施されたチュールは、裾にベルベットのリボンがあしらわれている。このチュチュは、アーデムの2018年春夏コレクションからインスパイアされたもの。とはいえ、今回の英国ロイヤル・バレエ団とのプロジェクト全体のミューズ的存在になったのは、音楽だった。アーデムは、レナード・バーンスタインの管弦楽曲を聴きながらコスチュームのスケッチをしたという。
木曜日 14:00「舞台袖で待機」 リハーサル終了後、ステージの脇で、アーデムは友人でもあるプリンシパルのローレン・カスバートソンと近況報告のおしゃべり。アーデムをクリストファー・ウィールドンに紹介したのは彼女だ。ローレンは、2015年のローレンス・オリヴィエ賞の授賞式でアーデムのドレスを着用。以来、二人は友人になった。
木曜日 14:10「衣装を身につけて」 「Corybantic Games(コリュバンテスの遊戯)」の衣装リハーサル初日を終えた、ファースト・ソリストのベアトリス・スティックス=ブルネル。英国ロイヤル・オペラ・ハウスのバックステージにて。胸に巻きついたハーネスのようなリボンは、舞台上でプリンシパル・ダンサーを示す目印となる。彼女の後ろにある座像は、以前上演したバレエ作品で使われたセットで、ここに保管されている。
木曜日 14:20「ダンサー3人組」 バックステージでフィッティングの順番を待っているダンサー、ハリー・チャーチズ、レオ・ディクソン 、デイヴィッド・ユーズ。肩に掛かった1本のリボンは、群舞の中でダンサーを見分ける目印となる。
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March 25, 2024
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