京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。今月はノンヴィーガンでも訪れたくなる菜食料理店を紹介。第2弾は「TARDES(タルジス)」へ!

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

百万遍「TARDES」

画像: 昼飲みも気持ちいい一面ガラス窓の店内

昼飲みも気持ちいい一面ガラス窓の店内

 2023年にオープンしたナチュラルワインとプラントベースの料理の店「TARDES(タルジス)」。
「ヴィーガンもノンヴィーガンも、みんな一緒においしい料理をシェアして楽しんでほしい」と、店主・木山武則さん。プラントベース=サラダや野菜を焼いただけの料理という先入観を持つ人もまだまだ多く、黒板メニューには、麻婆豆腐やマカロニグラタンなど、ノンヴィーガンに馴染みのある料理名が並んでいる。

画像: メニューを見ただけではプラントベースとはわからないラインアップ

メニューを見ただけではプラントベースとはわからないラインアップ

 麻婆豆腐は豚ミンチをエリンギのみじん切りで代用したり、マカロニグラタンはカシューナッツミルクや植物性バターを使ったり、食べ応えもしっかり。
 木山さんは、ビストロで働いていたこともあり、自身の好きなフランス料理をプラントベースで作ることも多く、ゴボウを使ったパテドカンパーニュまで登場。

画像: 「ごぼうのパテドカンパーニュ」¥900

「ごぼうのパテドカンパーニュ」¥900

 ゴボウやレンズ豆、香味野菜を赤ワインで煮込み、寒天で固めて、見た目はパテのよう。もちろん味はパテドカンパーニュではないが、ごぼうの旨味や赤ワインの風味が凝縮していて、ワインが進む。

画像: 中身の野菜は季節替わりで。この日は、長芋、菜の花、マッシュルーム、九条葱を使用。粒マスタードとニンニクで味付けした「春巻」¥900

中身の野菜は季節替わりで。この日は、長芋、菜の花、マッシュルーム、九条葱を使用。粒マスタードとニンニクで味付けした「春巻」¥900

 ディナー前のアペロや2軒目使いもでき、お酒はナチュラルワインを中心に。「菜の花の苦味やごぼうの土くささなど、野菜のアクは、ナチュラルワインによく合います」と、木山さん。特に、ひとクセあるオレンジワインや無濾過のナチュラルワインらしい味わいのものと相性が良いという。
 京都では夜にお酒を飲みながらプラントベースの料理を楽しめる店が少なく、希少な存在。
 実はお客さんの9割ほどがノンヴィーガンで、知り合いに連れられてやってきて、食べている途中までプラントベースと気付かない人もしばしば。
 プラントベースを意識せず、居心地のいいナチュラルワインバーとして楽しめる店だ。

画像: ベニア板を打ち付けた壁に友人のアーティストの作品を飾って。シンプルな空間に喫茶店風のアンティーク家具も調和している

ベニア板を打ち付けた壁に友人のアーティストの作品を飾って。シンプルな空間に喫茶店風のアンティーク家具も調和している

「TARDES(タルジス)」
住所:京都市左京区吉田本町2-2
営業時間:15:00〜23:00(21:30LO)
定休日:火曜、他不定休あり
TEL. 080-4703-1667
公式インスタグラムはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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