RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

ミニトマトの旨みを丸ごと味わう
イタリア・ウンブリアに家を持つ有元さん。もともとパスタは大好きだったが、イタリアで暮らすようになり、より身近な料理になったと言う。有元さんは、スタッフとのまかないに、ひとりの食事に、人を招いた時にと、パスタをよく作る。「イタリアではパスタは前菜の次の1番目のお皿(プリモ・ピアット)になりますが、我が家では肉や魚料理の後に、お腹の具合に応じて量を加減して出します。締めのご飯のようなものですね。もちろん、お昼は野菜たっぷりのパスタだけのときもあります」。
このパスタは、たっぷりのミニトマトを火にかけるだけ。「ミニトマトを半分に切る際、横に切るのがコツです」。そうすると水分がたっぷり出るので、煮詰めてソースにする。
パスタを上手に仕上げるポイントはふたつ。ひとつは、パスタをゆでるときにしっかり塩味をつけ、ソースは薄味に仕上げること。特に野菜のソースは素材の自然な旨みを生かしたいので、塩味はほぼつけない。もうひとつは、パスタを袋の表示時間より2〜3分早く引き上げ、ソースとからめながら、弱火でちょうどよい硬さに仕上げること。
ソースの水分調整にはゆで汁を加えるのが一般的だが、パスタを鍋から直接ソースの鍋に移す場合は、まずはパスタについている水分で様子を見て、足りない場合はゆで汁を少し加えるとよい。
「ミニトマトのパスタは私の定番。トマトの旨みを丸ごと味わえます。材料がシンプルなので、素材は上質なものを選んでいただけたら。今回はペンネを使いましたが、スパゲッティにも合います」。
<材料 2人分>
ミニトマト 約20個
にんにく 1片/厚めにスライス
オリーブオイル 大さじ3〜4
パスタ 160〜180g
パルメザンチーズ(すりおろし)
バジル 1枝
塩
<作り方>

1 ミニトマトはヘタを取り、横に半分に切る。鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、中火にかける。にんにくが色付いてきたら、ミニトマトを加える。

2トマトから出てきた水分が煮詰まったら火を止める。

3水2ℓほどを鍋に沸かし、塩を入れ、パスタをゆでる。

4 表示時間より2~3分前に穴じゃくしなどでパスタをソースの鍋に移し、パスタとソースをしっかりからめる。器に盛り、オリーブオイル(分量外)を回しかけ、パルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりかけてバジルを散らす。
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有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら
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