BY AYANO ISHIHARA
革新的なアプローチでルイ・ヴィトンの歴史に新時代を築きつつあるのは、2019年の春夏コレクションよりメンズ アーティスティック・ディレクターに就任したヴァージル・アブロー。伝統あるメゾンのヘリテージとストリートの感性を融合し、今の時代を体現する感覚が幅広い層に支持され、一大ブームを巻き起こしたのは記憶に新しい。SNSを駆使し世の中を動かす”巻き込み力”も、超一流。まさに時代を牽引する存在だ。
![画像1: TJ News
ルイ・ヴィトンから
新時代を体現するファッション
ジュエリー・コレクションが誕生](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2019/06/24/4731f897e68be4119a32bdd539cf1279e072a056_large.jpg#lz:xlarge)
1980年にアメリカのイリノイ州ロックフォードで生まれたヴァージル・アブローは、アーティストであり建築家。エンジニアでありデザイナーという、マルチな才能の持ち主として知られる。ミュージシャンで音楽プロデューサーのカニエ・ウエストの下でクリエイティブディレクターとして数々の作品を手掛けたのち、2012年に自身のブランド「Off-White c/o Virgil Abloh™」をスタート。現代アーティストとしても高く評価されるなど、華々しいキャリアを積み上げてきた。そんな彼がもたらした新たなニュースが、 初となる「ファッションジュエリー・コレクション」の発表だ。
「ルイ・ヴィトン チェーン」コレクションは、2019年春夏メンズ・コレクションのアクセサリーやレザーグッズにあしらわれたチェーンを再解釈したもので、ペンダントやブレスレット、リングなどがラインナップされている。着想源はクラシカルなキューバンリンク。ヒップホップやスケートカルチャーなど、幅広い文化のエッセンスを包含するデザインは、デザイナー自身の、メンズ・ジュエリーの伝統へのリスペクトの意も込められているのかもしれない。
![画像: (左)ネックレス「ペンダント・LVチェーンリンクス」¥239,000 (右)ネックレス「コリエ・LVチェーンリンクス パッチーズ」¥383,000](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2019/06/24/d3e324824b525a4ae3b5f9e92149a85eb4ff9ce4_large.jpg#lz:xlarge)
(左)ネックレス「ペンダント・LVチェーンリンクス」¥239,000
(右)ネックレス「コリエ・LVチェーンリンクス パッチーズ」¥383,000
なかでも注目すべきアイテムは、春夏コレクションのメインテーマであったレインボーストーリーにちなんでマルチカラーに彩られたチェーン。ポップなオレンジやブルーのエナメル、ヴィンテージ風の光沢を放つゴールドカラーの真鍮、「モノグラム」の刻印を施したパラジウム仕上げ、そしてさまざまな色合いのクリスタル。それぞれ異なる個性が見事に調和し1本となって繋がるチェーンはダイバーシティの象徴であり、現代という時代に向けた強いメッセージを感じさせる。
![画像: (左)ブレスレット「ブラスレ・LVチェーンリンクス」¥76,000 (右)リング「シグネットリング・LVチェーンリンクス」¥69,000 PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LOUIS VUITTTON](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2019/06/24/3e416f1d5fc7a8296dfceeff7f97274dcff57d23_large.jpg#lz:orig)
(左)ブレスレット「ブラスレ・LVチェーンリンクス」¥76,000
(右)リング「シグネットリング・LVチェーンリンクス」¥69,000
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LOUIS VUITTTON
ヴァージルの感性が生み出すジュエリーを、計算し尽くされたディテールと卓越したテクニックで仕上げるのは、メゾン伝統のサヴォアフェール(匠の技)。両者が出合って結実したこのコレクションは、個性とメッセージ性を打ち出しながらも、日常使いからドレスアップシーンまで幅広く楽しめる汎用性の高さも魅力だ。メンズ・ウェアにおける“ジュエリー”というカテゴリーを確固たるものにするエポック的存在となるかもしれない。
問い合わせ先
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
フリーダイヤル: 0120-00-1854
公式サイト