BY TJAPAN
ティファニーが、これまで歴史的に過小評価されてきたコミュニティーを支援するソーシャル インパクト プラットフォーム「ティファニー アトリウム(Tiffany Atrium)」の取り組みを発表した。
このプラットフォームは、「クリエイティビティ」「教育」「コミュニティー」の3つを柱とし、「コミットメント」「リーダーシップ」「学習」を通じて、より多様性に満ちた包括的なジュエリー業界を創造することを目的としたものだ。「アトリウム」という名称は、“建物の中心となる空間”を意味すると同時に、ティファニーのアイコンコレクションである「リターン トゥ ティファニー」のハート タグ ネックレスの“ハート(心)”にもインスパイアされているという。
今回、「ティファニー アトリウム」の発表を記念して、アメリカのビジュアルアーティストであり、このプラットフォームのコミュニティ構築にも関わるデリック・アダムスとのコラボレーションが実現し、「I Shine, You Shine, We Shine」と題したオリジナルのアートワークを制作。「ティファニー アトリウム」のロゴは、この作品からデザインされている。また、このアートワークは7月27日~8月10日(ニューヨーク時間)の期間にオンラインアートマーケットプレイス「アーツィ(Artsy)」のオークションに出品。その収益の100%が、黒人アーティストや文化従事者に癒しと回復をもたらすことを目的として設立された「ザ ラスト リゾート アーティスト リトリート」に寄付される。
ティファニーは教育の分野において、さらなるプログラムをローンチする予定だ。具体的には、ティファニーの施設で2年間の実習を受けるプログラムや、歴史的黒人大学(Historically Black College and Universities:HBCUs)でアートやコミュニケーションを専攻する学生のための奨学金支援などが挙げられる。これらの活動により、ティファニーはアメリカのハイジュエラーでは初の職業訓練プログラムを提供するブランドになる。
今後も、世界中のクリエイティブな人材や諸機関とのパートナーシップ、投資などにより、過小評価されてきたコミュニティへの機会提供、より公平で包括的な業界を築く取り組みに携わっていくという。ティファニーが掲げる「未来への責任」という概念は、自分には何ができるだろうかと考えるきっかけを与えてくれる。