BY T JAPAN
コロナ禍を経て、自分へのご褒美や小旅行気分で贅沢なひとときを味わえる、ホテルスパの需要がますます高まっている。定評のある『一休.comスパ AWARD 2021』で TOP 5に輝いた、東京で人気のホテルスパ体験記をお届けするシリーズの第2回。
東京ガーデンテラス紀尾井町の高層タワーに居を構えるホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」。その30階にある「SPA KIOI by SWISS PERFECTION」は、スキンケア効果の高さで世界中のセレブリティから愛される“スイス・パーフェクション”を店名に冠しており、トリートメントのバリエーションが充実していることでも人気だ。
エントランスを入ると、地上30階からのシティビューを望むプールが目の前に現れ、その浮遊感が一瞬にして現実を忘れさせてくれる。
ロッカールームで着替えを済ませ、その奥にある温浴施設へ。男女別の温浴施設には、ホットバス、コールドバス、スチームサウナ(女性用)、ドライサウナ(男性用)、シャワーを完備。女性用サウナには小窓が設けられており、地上約140mからの素晴らしい景色を見ながらじんわりと汗を流すことができるのも心憎い演出だ。
体がしっかり温まったらバスローブに着替え、トリートメント開始までリラクゼーションルームで一息。リクライニングシートに横たわって窓の外を眺めると、まるで飛行機に乗っているかのような感覚に。
その後、トリートメントルームへ移動。今回はオプション(追加料金)でセレクトできるスパスイート・シングルを利用することに。地上30階からの眺めをひとりじめできる空間だ。
まずはフットバスからスタート。塗香(ずこう)と日本酒を加えたお湯で、足元からじんわりと温まる。塗香とは寺院参拝の前に、手のひらにつけて精神を清めるために使われる粉末状のお香なのだそう。
今回受けるコースは「アロマテラピーなど選べるボディトリートメント&ヘッド70分」から黒檀リフレッシュ・トリートメントを選択。古来より珍重されてきた唐木三大銘木のひとつである黒檀で作ったオリジナルスティックを使用したオイルトリートメントで、固くなった筋組織を柔軟にし、体内の老廃物を流れやすくし筋肉を緩めるというもの。柚子とヒノキのエッセンシャルオイルは身体を温め、心身を安定させて疲労回復を促進し、老廃物を出す効果があるのだそうだ。
まずはうつ伏せで、脚から開始。ほんのりとひんやりした黒檀スティックの感触がとても心地よい。体のラインに沿った形状なので、マッサージされてもまったく違和感がなく、筋肉のコリや疲れがほぐされていくのが伝わってくる。ふくらはぎや足裏は、程よい刺激が気持ちよく、また、背中や肩甲骨まわりはスティックがグイッと深く入り込んだあとに施されるハンドマッサージの体温で、じんわりと筋肉が緩んでいくような実感がある。
仰向けになり、デコルテはスティックではなく、ハンドマッサージでやさしくリンパを流していく。ラストのヘッドマッサージは、ゼラニウム、ティーツリー、レモンのオイルを使用。フランスのラボに依頼し、医療機関にも卸している抗ウイルス性のミストなのだそうだ。ヘッドマッサージが終わるころには、頭から爪先まで全身がゆるりとリラックスでき、気になっていた足のむくみもスッキリしていた。
トリートメント終了後は、デザートとお茶をいただきながら、スイートからの眺望をひとりじめできる時間を楽しむ。
スパスイートではなくレギュラールームを利用の場合は、リラクゼーションラウンジでトリートメント後の体を休める。まるで繭の中に籠っているような、静謐な空間だ。
黒檀のスティックという初めての感覚と、温かいハンドマッサージを交互に味わうことで筋肉の張りがじんわりとほぐされ、トリートメント後には体がフワッと軽くなった。抜群の眺望の中に身を置いて、まるで逃避行を楽しんでいるかのようなひとときだった。
【アロマテラピーなど選べるボディトリートメント&ヘッド70分(黒檀リフレッシュ・トリートメント)】
SPA KIOI by SWISS PERFECTION/ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
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