アンチエイジング―。ある程度の年齢になれば、誰もが気になるこのワード。日本語では「抗老化」「抗加齢」と表現され、文字のごとく、老化や年齢に“抗う”ことで若返りを図る、といったイメージが一般的だ。


 美容業界においてもエイジングケアコスメの開発は化粧品メーカーで大きなウエイトを占め、国内外の大学や専門機関との共同研究にも積極的だ。だが、アンチエイジングといって真っ先に思い浮かべるのは、やはり美容医療だろう。世界的にも、美容医療なしにはアンチエイジングを語れなくなっている印象すらある。


「ひと昔前であればメスを入れる外科的な施術が中心だった美容医療ですが、今はレーザー照射や注射といった皮膚科的要素、サプリメント処方やホルモン補充療法など内科的要素、さらには漢方など東洋医学を採り入れた代替療法と、アンチエイジングのアプローチ法はさまざま。たとえば、シミ除去が目的でも、人によって肌質や肌状態は違いますし、求めている結果も異なります。何が正解かではなく、まずは自分がどうなりたいのかを明確にすることが大切です」


 というのは、「聖心美容クリニック横浜院」の片岡二郎院長。確かに、シミ治療をしたのにしばらくしたら再発してしまった、という話はよく耳にする。「美容医療は結果を出すものだけに1回治療をすれば終わり、と思われがちですが、老化の進行をそこで止めるわけではありません。しかし、自分の肌の弱点を知り、早い段階からの治療と、継続的なメンテナンスを行うことによって、実年齢より若々しい印象を保つことも、老化を遅らせることもできます」


 折しも、同クリニックではシミやシワなど肌質に関わる遺伝子を手軽に検査できる肌質遺伝子検査「DNA BEAUTY」がスタートしたばかり。皮膚科学会の権威である東京女子医科大学皮膚科の川島眞教授監修のもと、国内外の遺伝子データを収集し、日本人の肌に合わせて内容が構築されているのが大きな特徴だ。15種類の遺伝子を調べることで、「シミ・そばかす」「シワ・たるみ」「乾燥肌・敏感肌」「脂性肌」「毛穴拡大」といった肌老化のリスクを知ることができる。




 「医師側も、肌に関する情報が得られることでより適した治療が提案できます」と片岡院長