去る11月22日(水)、ライカの新たなデジタルカメラ「ライカCL」が発表された。発表イベントには多くの報道関係者が集まったが、それは言い方を替えれば「熱心なライカファンの集い」でもあった。カメラ好きはいい意味でギークで、なかでも“ライカ好きのライカ愛”は深くて広い。レンジファインダーならではのコンパクトなデザインからクオリティの高いレンズの多彩なラインナップまで、それぞれに“愛の語りどころ”がある。

 そんな“ライカ好き”たちが期待を募らせて集ったなか発表された「ライカCL」。このデジタルカメラの魅力をわかりやすく言えば、「誰でも簡単に美しい写真が撮影できる」ということだ。ファインダーをのぞいて目にする光景は驚くほど鮮明。そして人間がほとんど認識できないレベルまで表示タイムラグを低減している。つまりはシャッターを切る直前に、イメージどおりの露出と構図を確認できるのだ。

ライカCL <H7.8 × W13.1 × D4.5㎝ / 403g> ¥340,000(本体価格

APS-Cサイズの大型センサーを搭載し、

TLレンズを装着できる本格的ミラーレスデジタルカメラ。

トップ及びボトムカバーはアルミ削り出し素材を使用し、ボディにはレザーが張られている。

クラシックなデザイン性も魅力だ


 2400万画素のAPS-Cサイズの画像センサー(レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品)を搭載し、画像処理エンジンにはオリジナルの「LEICA MAESTROⅡ generation」を採用。そして49点のAFエリアを持つ高速オートフォーカスにより、あらゆる状況下で高画質の写真を撮影することができる。また、高感度設定や分割測光により、夜明け前や夕日をバックにした逆光での撮影など、光量が少ない時にこそ真価が発揮されるだろう。暗い部分は暗く、それでいて対象を十分な明るさで映し出す。暗くとも雰囲気のいい、美しい写真が撮れるというわけだ。


 同時に発表されたの、が広角レンズ「ライカ エルマリート TL f2.8/18㎜ ASPH.」。ライカCLに装着できるTLレンズとしては最小の18㎜で、一般的には「パンケーキ」と呼ばれているとか。しかしながら他のTLレンズと同様、ドイツのウェッツラーで光学専門のスペシャリストたちによって開発された、優れた描写力を備えたレンズだ。ライカカメラ社の哲学は“Das Wesentliche”(=本質)。文字通り、ライカCLは写真撮影の本質に迫るものだと思う。つまり、シンプルに美しい写真を撮ることに徹したカメラであり、そのための技術を惜しみなく投入した一台なのである。


ライカ エルマリート TL<f2.8/18㎜ ASPH.>¥145,000

全長わずか21㎜、重さ約80gの広角レンズ。

コンパクトなボディと群を抜く描写力を備えている

「TLレンズシリーズ」は、35mm判換算で、

17~200mm相当の焦点距離をカバーする豊富な製品がラインナップ。

「ライカCL」にはシリーズのすべてのレンズを装着することができる

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LEICA CAMERA JAPAN



 このように確かな描写力を実現できるテクノロジーの結晶ではあるが、このカメラの一番の魅力は、「被写体を捉えてシャッターを切る」というある種の感覚的な行為を、より自然な形で行えるように導いてくれる点ではないか。

 例えば本体上部に配置された操作系ダイヤルは、説明書を読まなくとも直感的に扱うことができる。そしてもっと感覚的に言えば、手に収まったときのボリューム感、重さ、シャッターを切る心地よい感触と独特な音――ライカCLというカメラのすべてが、我々の身体感覚に合うことに気づくはずだ。


 もしかしたらライカファンがライカを愛する最大の理由は、「身体に合う」という理屈を超えたところにあるのかもしれない。だからこそライカのカメラは、その描写力のみならず、数々のフォトグラファーたちの相棒たりえたのだろう。ライカCLがあなたの相棒となるのにも、そう多くの時間はかからないかもしれない。




問い合わせ先

ライカサポートセンター

フリーダイヤル: 0120-03-5508

公式サイト






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