セザンヌやゴッホなどメトロポリタン美術館の絵画作品を集めた企画展、写真家・石川直樹の新作展、大阪・中之島エリアに誕生した大阪中之島美術館のオープニング展。今週絶対に見るべき3つのエキシビションをピックアップ

BY MASANOBU MATSUMOTO

『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』|国立新美術館

画像: クロード・モネ《睡蓮》1916‒19年 油彩/カンヴァス 130.2 × 200.7cm ニューヨーク、メトロポリタン美術館 GIFT OF LOUISE REINHARDT SMITH, 1983 / 1983.532

クロード・モネ《睡蓮》1916‒19年 油彩/カンヴァス 130.2 × 200.7cm ニューヨーク、メトロポリタン美術館
GIFT OF LOUISE REINHARDT SMITH, 1983 / 1983.532

 アメリカ・ニューヨークにある世界最高峰の美術館のひとつ、メトロポリタン美術館。国立新美術館で開催されている本展は、同館のヨーロッパ絵画部門の所蔵作品から、選りすぐりの65点を紹介する企画展だ。出展作品はラファエロやエル・グレコ、レンブラントやフェルメール、モネ、ゴッホ、セザンヌといった巨匠たちの名画。15世紀の初期ルネサンスから19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画史のハイライトとよぶべき500年を凝縮してみせる。

 65点のうち、なんと46点は日本初公開。ポール・セザンヌの《リンゴと洋ナシのある静物》、クロード・モネの《睡蓮》など、よく知られた題材ながらも意外に初公開だという作品も多い。後者の《睡蓮》は、モネが約30年間描き続けた「睡蓮」シリーズのひとつ。これを描き始めた当時、モネは白内障に侵されていたそうで、カンヴァスにはその目に映ったのだろう遠近感のない不思議な光景が広がっている。

『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』
会期:~5月30日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜(ただし、5月3日は開館)
料金:一般 ¥2,100、大学生 ¥1,400、高校生 ¥1,000、中学生以下無料
※事前予約制。詳細はこちらから
電話:050-5541-8600( ハローダイヤル)
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石川直樹 『MOMENTUM』|タカ・イシイギャラリー

画像: (写真左)石川直樹《MOMENTUM》2021/2022年 C-print 90×73cm (写真右)石川直樹《MOMENTUM》2021/2022年 C-print 149×120cm ©NAOKI ISHIKAWA COURTESY OF THE ARTIST AND TAKA ISHII GALLERY

(写真左)石川直樹《MOMENTUM》2021/2022年 C-print 90×73cm
(写真右)石川直樹《MOMENTUM》2021/2022年 C-print 149×120cm
©NAOKI ISHIKAWA COURTESY OF THE ARTIST AND TAKA ISHII GALLERY

 人類学や民俗学に強い関心を寄せ、辺境から都市まで世界各地を旅しながら写真作品を制作してきた石川直樹。その新作展『MOMENTUM』が、タカ・イシイギャラリーで2月12日に始まる。被写体は、香川県高松市にある香川県立総合水泳プールで飛び込みの練習を行う子どもたち。石川は瀬戸内国際芸術祭などで何度も高松市を訪れ、また2015年から同市で写真学校「フォトアーキペラゴ写真学校」を開催。なじみ深い土地でもある。

『MOMENTUM』は「勢い」や「惰性」の意味。徐々に日差しが強まる早朝から日中、空の様相が次第に移り変わる夕刻。刻一刻と変化する光の鮮やかな色彩のなか、石川は一瞬で水中に消えていく子どもたちにカメラを向ける。こうして映し出された作品は「瞬間」を切り取ることによって多彩な「勢い」を固定化する写真の本質に差し迫まるものだとも言えるだろう。また、タカ・イシイギャラリーのフォトグラフィーギャラリーであるamanaTIGPでは、石川のもうひとつの展覧会『まれびと Wearing a spirit like a cloak』展も同時開催。日本の来訪神行事を記録した同名のシリーズから18点を展示する。

石川直樹 『MOMENTUM』
会期:2月12日(土)〜3月12日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
営業時間:12:00〜18:00
休廊日:日・月曜、祝日
入場料:無料
電話:03(6434)7010
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『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』|⼤阪中之島美術館

画像: ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館蔵 COURTESY OF NAKANOSHIMA MUSEUM OF ART, OSAKA

ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館蔵
COURTESY OF NAKANOSHIMA MUSEUM OF ART, OSAKA

 大阪・中之島に新しい美術館がオープンした。名は大阪中之島美術館。1983年に大阪市が建設を発表したものの、財政難などを理由に計画が何度も見直され、ようやくこの2月、開館するに至った美術館である。構想から開館まで約40年。オープニング展では、その長い準備期間中に収蔵された6,000点を超えるコレクションから、選りすぐりの約400点を展示する。

 エキシビションは3つの章立てで、作品にまつわる99の物語とともに、コレクションの魅力を伝える。第1章は、美術館構想の契機となった山本發次郎(はつじろう)が寄贈した「山本發次郎コレクション」や「田中徳松(とくまつ)コレクション」などを紹介。第2章では、モディリアーニやダリ、マグリット、フランク・ステラやバスキアといった近・現代美術の収蔵品、第3章では、アアルトによるオリジナル家具や倉俣史朗のチェア《ミス・ブランチ》などポスターやデザイナーズ家具など見せる。

『⼤阪中之島美術館 開館記念 Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』
会期:〜3⽉21⽇(⽉)
会場:⼤阪中之島美術館 4、5階展⽰室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(3⽉21⽇は開館)
料金:一般 ¥1,500、大学・高校生 ¥1,100、中学生以下無料
電話:06(6479)0550
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※新型コロナウイルス感染予防に関する来館時の注意、最新情報は各施設の公式サイトを確認ください

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