BY KAORU SAITO, PHOTOGRAPHS BY KEVIN CHAN
一方、紛れもない未来を見せてくれるのが、この世にないものをつくる先進性では負けていないポーラの最高峰美容液「グランラグゼIII」。肌と脳の関わりは美容界の大きなテーマだったが、ポーラは好奇心をもつことが肌の弾力を生むことを解明。それどころか、逆に弾力ある肌に触れるとまた脳で好奇心が生まれるという驚くべき良循環まで突き止めたのだ。
そこで、好奇心をもつと生まれるノルアドレナリンや話題の“幸せホルモン”オキシトシンの分泌を高める一方で、肌弾力も高めるという、連動する効果を両方高めていくことで、通常では起こり得ない“好奇心と弾力の超絶スパイラル状態”を生み出す美容液の開発に成功。明らかに二つ三つ時代を飛び越える化粧品効果を、斬新すぎるパッケージが物語るが、「好奇心の強い人はいつまでも若い」という精神論をここで初めて科学的に証明し、それを化粧品にできたのは、紛れもない快挙である。
もうひとつ、化粧品の未来を象徴するのが、実は資生堂のニードルパッチ。有効成分でできたニードル状の突起が角質層まで届いて、目に見える効果実感をもたらすという新しい手法が数年前からトレンドとなっているものの、資生堂がこうした整形美容的カテゴリーに着手したことは、美容が新時代に入ることをはっきり示唆している。資生堂もこの先、さまざまな人工皮膚的テクノロジー美容の展開が噂されるだけに、これはその第一弾とみていいのだろう。いずれにせよ、この1、2年で急に動き出したコスメの進化。ポケベルがいきなりスマホになるような劇的進化がついに起きようとしているのだ。
※ 個人の感想であり、効果には個人差があります。