BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO
10月になると、街は一気にハロウィンモード。もともとハロウィンには悪霊を追い払う宗教的な意味あいや、秋の実りに感謝するといった意味が込められていますが、日本では秋のイベントのひとつとして定着しつつあります。仮装をするほどではないけれど、ハロウィンを楽しみたい。そんな気分を盛り上げてくれるのがハロウィン限定スイーツです。
また、10月は日本古来の暦では「神無月」といい、八百万(やおよろず)の神様が出雲のサミットへ出かけて留守になる時期でもあります。「そのあいだ、どうぞお守りください」という思いを込めて、デザイン性の高い御守(おまもり)を贈るのはいかがでしょうか。キーワードはどちらも“かわいい”。ユーモアをきかせた、この時期にふさわしい贈り物です。
毎年、さまざまなデザインやアイデアで登場するハロウィン限定のスイーツ。ホラーなのに、食べる前から思わず笑みがこぼれてしまうものばかり。けれど、ギフトとして選ぶなら味わいも追求したいところ。ルックスはかわいいのに中身は本格派。そのギャップこそ、大人のハロウィンの楽しみ方。
パレスホテル東京のハロウィンといえば、このシーツのオバケ「ファントム」。こんなかわいいルックスのオバケなら、いつでも、何度でも出てきて欲しい。マシュマロでできたシーツの中から出てくるのは、甘酸っぱいグリオットチェリー入りのチョコレートケーキ。
子どもが泣き出してしまいそうなくらいリアルな目玉のケーキや、リキュールをしっかりきかせたものなど、ザ・キャピトルホテル 東急のスイーツは大人のハロウィンを意識したシックなラインナップ。この「クロス」は、かぼちゃムースにシナモン風味のクレームブリュレとコーヒー風味のガナッシュがしのばせてあり、秋の味覚も楽しませてくれる。大人だけのハロウィンパーティにも喜ばれそう。
「Trick or Treat!」と小さなお友だちが訪ねてきたら、プレゼントしたいのはかわいい傘のオバケなど、ハロウィンキャラクターがたくさん詰まったリンツのチョコレート。リンツで一番の人気を集める「リンドール」がハロウィン限定のラッピングに包まれている。優しい甘さと柔らかな口どけは、この日たくさんもらうスイーツの中でもきっと特別な存在感を放つはず。日本の作り手によるものをセレクトしてきた本連載、こちらはパッケージがあまりにもキュートなので例外的にピックアップ!