BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO
10月は秋の行楽シーズン。旅先で神社へ立ち寄ることも多いのでは? おみやげの定番ともいえる「御守」は、最近ではペット用から髪の毛を守ってくれるものまで、さまざまな趣向を凝らしたものが増えているが、贈りものには心ときめく素敵なデザインを選びたいもの。日々にささやかな幸せと希望を与えてくれる、神無月の“神あり”ギフト。
縁結びで知られる京都・下鴨神社の御守は、ひとつひとつ絵柄の異なる丹後ちりめんで作られた「媛守」や、デニム素材でできた男性用の「彦守」など、どれもデザイン性の高さに定評が。中でもダントツで美しいのが、白のオーガンジーレースで透け感のあるこの御守。銀糸で繊細な刺繍が施され、赤い紐とのコントラストに荘厳な雰囲気が漂う。この美しさ、バッグに忍ばせておくのがもったいないくらい。
華道の嵯峨御流の家元にあたるということもあり、大覚寺では花に由来する御守「花守り」が人気だ。丸みを帯びたかわいらしい形に、 1月から12月までの季節を代表する花が刺繍されている。贈る方の誕生月や好きな花で選んだり、花言葉に思いを込めてみたりと、選ぶ楽しさも。