BY EMI ARITA
ルイスポールセンが蘇らせた、名建築家のテーブルランプ
AJ オックスフォード テーブルランプ
乳白色をしたハンドメイドの三層吹きガラスのシェードが、柔らかく、調和のとれた心地よい光を周囲に拡散する「AJ オックスフォード テーブルランプ」。1963年、アーネ・ヤコブセンが設計したオックスフォード大学を構成する38カレッジの内のひとつである「セント・キャサリンズ・カレッジ」のためにデザインしたランプで、2023年春にルイスポールセンより復刻された。
細いブラックメタルの支柱と円形のベース部分がシームレスに一体化したスリムなデザインには、アーネ・ヤコブセンのデザインらしい造形美が息づく。シェードはメタルシェードタイプとガラスシェードタイプの2種類、高さもH41cmとH28cmの2種類からセレクトできる。
VL ステュディオ テーブル/フロア
ころんとした丸いフォルムに、ガラスシェードとメタルというシンプルなデザインの「VL ステュディオ」シリーズは、1930年代後半、デンマークの建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンが、国営放送局(ラジオハウス)の建物のためにルイスポールセンと共同精製作したもの。その伝説的なランプを、現代的な解釈を加え、2022年に復刻させたのが、この「VL ステュディオ テーブル/フロア」だ。
乳白色のガラスシェードは温かみのある雰囲気を演出し、まるで月の姿が浮かび上がるように、優しい光を放つ。サイズはφ150mm、φ250mm、φ320mmの3サイズ。全サイズともに、マットブラックまたは真鍮ラッカー仕上げ、真鍮無塗装の3パターンから選ぶことができる。サイズ違いや色違いなど、灯す場所にあわせた多彩なコーディネートが楽しめそうだ。
ルイスポールセンジャパン
TEL. 03-3586-5341
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伝統の職人技が唯一無二の光と影を生む、レ・クリントのランプ
クラシック テーブルランプ モデル375
1943年の創業以来、1枚のシートを職人の手で折り上げたプリーツシェードで、柔らかで美しい光と影を生む照明を生み出してきたレ・クリント。数あるレ・クリントの照明の中でも、最も精巧なプリーツとされるのが、この「クラシック テーブルランプ モデル375」。デンマークデザインの“父”と称されるコーア・クリントの息子であるエスベン・クリントが1942年にデザインした「モデル107」を再構築したもので、オーク材のベースと美しいプリーツシェードの組み合わせが上品な佇まいを魅せる。
細かなプリーツは光源を包み込むことで、柔らかい光を放つとともに、美しい陰影を描き出す。また、シェードは紙またはプラスティック製の2種から選べるほか、サイズもXS、S、Mの3種と豊富なラインナップが揃う。
スワール テーブルランプ
流れるような螺旋形をしたシェードが特徴の「スワール テーブルランプ」は、まだ30代の若さながら、レ・クリントをはじめデンマークを代表する数々のブランドでデザインを手がける注目の若手デザイナー、オイヴィン・スロットの作品。カタツムリの殻や松ぼっくりの傘など自然界に隠れた神秘的な数式であるフィボナッチ数列から着想を得てデザインされ、幅や角度の異なる6枚のシェードが最も美しいとされる螺旋形を作り出している。
どこから見ても光源となる電球が見えないように計算し尽くされているのも見事。点灯していない時の彫刻的な佇まいも愛でて楽しみたい。
レ・クリント
TEL. 03-3543-3453
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現代を代表するフリッツ・ハンセンの2つの名作ランプ
クロスプレックス
1872年にデンマークで創業したフリッツ・ハンセンは、北欧を代表する名作やデザイン性の高いプロダクトを提案し続けてきた老舗家具ブランド。そんなフリッツ・ハンセンの照明の中でも、洗練された美しさを誇るのが、こちらの「クロスプレックス」だ。デンマークの女性建築家ボディル・ケアーが、ろうそくの炎のような心地のよい明かりをイメージして1961年にデザインしたもので、真横から見ると、十字型のアクリルベースに半透明の屋根が乗っているようにも見える。その姿はまるでミニチュアの建築模型のよう。
バリエーションはスリムで縦長の「T-500」と横長の「T-300」の2種。シンプルな直線的なラインのモダンなデザインと、北欧らしい“ヒュッゲ”な明かりを見事に融合させたランプは、空間をスタイリッシュに演出してくれるはずだ。
ナイト・オウル
フリッツ・ハンセンやIKEAで家具デザインを手がけるデンマークのデザイナー、ニコライ・ヴィグ・ハンセンが2015年にデザインしたテーブルランプ「ナオト・オウル」。円錐型のベースと楕円形のシェードが絶妙なバランスでシームレスに繋がるフォルムは、まるで生き物のよう。あちこちに飾りたくなる愛らしさが魅力的だ。
ニコライの「北欧らしい暖かさと快適さに満ちた明かりを生み出したい」という思いから生まれた「ナイト・オウル」は、その思いの通り、点灯すると心休まる優しい明かりを放つ。カラーは満月の光をイメージしたという「スモーキーホワイト」と、黄昏時に無限に広がる青をイメージした「ミッドナイトブルー」の2色。ベースはアッシュ材タイプと、シェードと同じ素材と色で統一したタイプがあり、全4種がラインナップする。
フリッツ・ハンセン トウキョウ
TEL. 03-3400-3107
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コペンハーゲンの新鋭照明ブランド、NUURAの注目ランプ
MIIRA TABLE OPAL テーブルランプ
2017年にコペンハーゲンで設立した照明ブランドNUURAは、豊かな北欧の自然にインスピレーションを受け、厳選した素材と最新技術の光源を採用した表情豊かな照明を手がける新鋭ブランドとして今、注目されている。上質で柔らかな光を生むのは、熟練の職人により1点1点つくられたハンドメイドの吹きガラスシェード。その美しさを際立たせているのが、こちらの「MIIRA」コレクションだ。
テーブルランプのほか、ペンダントランプ、ウォールランプも展開されている「MIIRA」コレクションは、スタイリッシュな金属製の支柱と、丸いOPALのガラスシェードを組み合わせたシンプルなデザインが特徴。点灯すると明かりが宙に浮かび上がる様も幻想的だ。まずは好きな場所を照らせるテーブルランプで、「MIIRA」の魅力を堪能してみてほしい。
BLOSSI TABLE テーブルランプ
細身のゴールドの支柱とクリアガラスシェードの組み合わせで気品漂う「BLOSSI TABLE」も、北欧の秋の黄昏時、黄金に輝く光に着想を得てデザインされたNUURAのおすすめランプのひとつ。美しいカーブを描くガラスシェードによって、無機質になりがちなLED光源の光を、柔らかく繊細な光へと見事に昇華させている。
そっと佇み、静かに光を放つ、主張しすぎないデザインは、心を休めたいプライベートタイムにもぴったりだ。「BLOSSI」コレクションは、高さ120cmのフロアランプも展開されているので、気になる人はぜひチェックを。
リビング・モティーフ
TEL. 03-3587-2784
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美しく、機能的なNEW WORKSのポータブルランプ
TENSE ポータブルランプ
2023年春、日本に初上陸したデンマークのインテリアブランドNew Works。そのアイコン的プロダクトとなっているのが、こちらの「TENSE」。正面、横、後ろと見る角度によって姿が異なる流線型のベースに、まるで和紙のような質感のシェードを組み合わせた斬新なデザインで、オブジェとして飾っても楽しめる。
点灯すると、まるで雲が浮かび上がるような、繊細で柔らかな光を拡散するシェードは、100%リサイクル可能なタイペック素材を使用。使う場所を気にせず持ち運べるバッテリー内臓型のポータブルタイプ、さらに色温度と明るさも調節可能と機能性も抜群だ。
SPHERE ADVENTURE LIGHT
ジオメトリックなハーフムーン型の「SPHERE ADVENTURE 」も、持ち運びに便利なNew Worksのポータブルランプのひとつ。耐水性、耐塵性、耐衝撃性に優れ、高い実用性と機能性を持ち、家の中だけでなく、バルコニーやテラスなどアウトドアユースで楽しみたい人にもおすすめだ。
長めのストラップ付きで、好きな場所に吊るせるのも魅力的。壁や窓辺に吊るせば、置き型ランプでは叶わない明かりの演出を楽しめそうだ。メモリー機能付きの調光器が内蔵されており、光の調節ができるのも嬉しい。
アクタス
TEL. 03-5269-3207
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