BY EMI ARITA
クリスタルの煌めきで花々が引き立つ、バカラのベース
ギンコ ベース
扇形をした「ギンコ ベース」は、1995年、バカラの主幹デザイナー、トーマ・バスティードによってデザインされたもの。銀杏の葉の形をモチーフにしており、シンプルながらダイナミックな造形と透き通るようにピュアなクリスタルの煌めきが目を奪う。大きく開いた扇形のラインに沿った横長の口が安定感を生み、無造作に生けても様になる。
ルクソール ベース
エジプトのナイル川沿いの街、ルクソールから名付けられた「ルクソール」コレクションのベース。「ギンコ ベース」と同じく、バカラの主幹デザイナ、トーマ・バスティードによるデザインで、ピラミッドを思わせるダイヤモンド形の装飾により、迫力ある輝きで花々を引き立てる。ラウンド形のフォルムはブーケをそのまま生けるのにも最適。サイズは3種、スクエア型もある。
バカラショップ 丸の内
TEL. 03-5223-8868
伝統的なガラス工芸&ジノリで彩る、カッシーナの新作ベース
SESTIERE
カッシーナのアートディレクター、パトリシア・ウルキオラがデザインした「SESTIERE(セスティエーレ)」。ヴェネチアのムラーノ島に古くから伝わるガラス工芸の伝統を再解釈し、グラフィカルなベースへと昇華させた。
鮮やかな色彩のガラスを包むように配されているのは、“紐”のような繊細なガラス細工。高さ37cmのスリムなタイプとコロンと丸みを帯びた、高さ26cmの2種がラインナップし、そのアイコニックなデザインで、オブジェとしても空間を彩る。
POST SCRIPTUM
器好きが愛してやまない「ジノリ1735」の膨大なアーカイブより、最もスタンダードな形を厳選し、現代的な解釈を加えたのがこちらの「POST SCRIPTUM」。カッシーナがジノリ1735と共同開発したフォルマファンタズマとの最初のコレクションで、異なる形の6種のベースがラインナップする。
それぞれのベースを彩るのは、格子柄や市松模様、シンプルな筆跡など、鉛筆書きのようなユニークな絵付け。すべて手書きによる絵付けのため、同じアイテムでも微妙に表情が異なり、すべてが一点ものとも言える。ベースのほか、ボックスやキャンドルホルダーもあわせて楽しみたい。
カッシーナ・イクスシー青山本店
TEl. 03-5474-9001
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フローリストが愛用する、ベルギー発のヘンリーディーン
Rain レッド&ホワイト
世界中のフローリストから愛されるベルギー発のフラワーベースブランド「Henry Dean(ヘンリーディーン)」。古典的な吹きガラス製法によるハンドメイドのフラワーベースは、それぞれが異なる表情を持ち、すべてが一点もの。
少しいびつな楕円形のフォルムの「Rain」シリーズは、ころんとしたフォルムが温もりを感じるヘンリーディーンらしい作品。鮮やかなカラーリングとハンドメイドの優しさを感じるオブジェは、花を生けることでさらなる美しさを放つ。
Pipe S マスタード
「Pipe」シリーズは、黄色やグリーンなど鮮やかに色付けされたものや、クリアなガラスの質感を生かしたものなど豊富なカラーがラインナップするヘンリーディーンでも人気のフラワーベース。すっと伸びる筒状のフォルムと絶妙な大きさの口により、アレンジが苦手な人でも花を生けやすいのが特徴だ。一輪挿しでも決まるSサイズ、枝物好きにおすすめのXLなど、サイズも3種揃う。
Henry Dean(ヘンリーディーン)
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北欧を代表するアアルトとトイッカ作、イッタラの限定ベース
アルヴァ・アアルト コレクションベース
椅子や照明だけでなく、数々のインテリア装飾品も手がけてきたアルヴァ・アアルト。シンプルかつ有機的な造形が際立つガラス作品「アルヴァ・アアルトコレクション」は、フィンランド・デザインを象徴し、今なお人々を魅了する。2023年はアアルト生誕125周年を記念し、このコレクションを再解釈した限定アイテムがイッタラより登場。1937年にデザインされた「アアルト コレクションベース」は、現代に使いやすいサイズで蘇った。
木型で作られた高さ250mmのベースは、当時と同じガラスの色であるクリア、クリア1937、リオブラウンの3色がラインナップ。それぞれ2,023個の限定生産となり、ナンバーが刻印される。一輪挿しや枝物、背の高い花々をシンプルに飾って、ベースの美しさも楽しみたい。
フローラベース
様々な鳥たちをガラスで表現したオブジェ「バード バイ トイッカ」で知られるオイバ・トイッカがデザインしたフラワーベース「フローラ」。薄口のマウスブロー製法による繊細な草花のエンボス模様は、自然を愛するフィンランドならではの生活から生まれた、オイバ・トイッカ作品のなかでも屈指の名品。1960年代に絶大な人気を誇ったことでも知られている。
そんな「フローラ」より、2023年はウルトラマリンブルーのカラーが登場。透き通るようなガラスの美しさと爽やかなカラーリングとシンプルなシリンダー型のベースは、茎の長い植物を美しく飾り、花々を生き生きと輝かせてくれる。
イッタラ
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フェースミッセンのベースで、アートフルに花を飾る
OVO ベース
1970年創業、オランダ発のインテリアデコレーションメーカーVersmissen(フェースミッセン)のボウル型フラワーベース。十字にクロスした土台と丸みを帯びた本体が組み合わさったデザインは、シンプルながら装飾品としての存在感も抜群だ。
ラインナップは、生け口が端にある「OVO 1」と、ロケットのような形がユニークな「OVO 2」の2種。それぞれ内側の丸底にはクロスした溝があり、植物を生ける際に茎を埋め込むことがが可能。茎を固定できるので、広い生け口でも生け花感覚も味わえる。
Linked 4 ベース
2本の細長い筒を上下の一部分でつなげたデザインが特徴の「Linked 4 ベース」。曲線を描く有機的なフォルムは、彫刻のオブジェのよう。花を生ける左右の筒部分は、あえて高さを変えることで、いびつな遊び心を表現。時には筒から顔だけが覗くように花を生けたり、あるいは高さのある枝物を大胆に挿したり。自由な発想でアートフルにアレンジを。
リビング・モティーフ
TEL. 03-3587-2784
「生け花」に着想を得た、フリッツ・ハンセンの2つのベース
イケバナ ベース ロング
フリッツ・ハンセンの「イケバナ ベース」は、その名の通り、日本の生け花にインスピレーションを受けデザインされたフラワーベース。ゴールドに輝く真鍮部分には、大小異なる大きさの穴が空けられており、そこに1本ずつ花を挿していくことで、様々なアレンジを楽しめる。
ただ穴に花を挿すだけ、という手軽さは、アレンジが苦手な人でも取り入れやすいのが魅力。まるで生け花のように花を挿していく所作も楽しみがら、思いのままに花を飾って。
イケル ベース ロー
「イケバナ ベース」と同じく、生け花に着想を得た「イケル ベース」。花を挿すのは、ガラストレイから伸びるフルート状の金属製の管。この管が一輪ずつをしっかりと支えてくれるため、立たせるのが難しい細い茎の花も生けやすい。自然界に咲く、凛とした花たちの姿を愛でてみては。
フリッツ・ハンセン トウキョウ
TEL. 03-3400-3107
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