エリオの2番めの寝室
ハマーに部屋を譲ったエリオは、家の隣にある倉庫へと寝室を移す。そこはヴィスコンティ・ディ・モドローネが気に入っている仕事場だ。「この部屋は、パールマン家の中でいらなくなったものがすべて詰め込まれた乱雑な場所なの。けれどもエリオはここで寝泊まりしなくちゃいけない。同時に、部屋のカメラ写りも良くなければならなかったんです」。机の上に置かれているのは、80年代のティーンエージャーが読んでいたであろう本や漫画。長い年月のあいだに集積されたものたちによって、この部屋は――そして別荘全体までもが――時を超えた特別な存在へと生まれ変わったのだ
PHOTOGRAPH BY GIULIO GHIRARDI